『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その45「ピキーン!宿命の対決」

 スウグ=ダンの激気魂を解放したジャン。友情のため立ち塞がったゴウを下した理央。二人の宿命の対決の幕がいよいよ始まる!




 そうか、分かったぞ! 目覚まし時計が鳴っても即座に止めて即座に寝直してしまうから、自分は寝過ごしてしまうんだ
 ……ズシズシ! もうやだorz
 よりにもよってこんな大事なエピソードの時に寝過ごすなよっ! 慌ててTVをつけると、ゴウと理央が戦っていました。ち、ちきしょう……っ! ジャンとスウグはどうなった!?
 自分もジャンのように、このズシズシをワッシワッシと乗り越えたいものです。




 改めて感想をば。
 今回のエピソードは、『ゲキレン』スタート当初からのジャンと理央の宿命に決着がつく重要なエピソード。しかしそれを語る前にまず、我らがゴウを語らねばならない。噛ませ犬と嘲る事なかれ、「あの」理央のたった一人の友人である。友情のために伝説のゲキワザまで身につけて、王となった理央の前に立った漢の生き様とくと見よ! 
 起き抜けの友情話だっただけに無防備な頭にジュワジュワと沁みてきましたよ(何者だよ)。
 結局、『ゲキレン』世界では「友情」よりも「宿命」が重いという結論です。ジャンにしろ理央にしろ、ありとあらゆるキャラクターの関係性は獣拳の「宿命」の上に成り立っているわけですから。
 考えてみればその危険性をレツに説いていたのは他ならぬゴウだった。例えば親から事前に危険性を訴えられても、子どもは鬱陶しがるばかりでしょう。彼のように他人の事を案じて、結果としておいしくない役どころを演じるのはゴウのポジション。彼の力では理央を止める事はできなかった。しかしそのアイアン・ウィルは確かに貫かれたのです。
 決して、濡れた三浦力氏に朝から萌えたとか、そういうわけではありません(ぇー)。




 そしていよいよ始まるジャンと理央、宿命の対決!
 何が良かったって、変身する前にまず生身で戦ってくれたのが素晴らしい! 速攻で変身するのもアリですが、やはり生身で戦ってくれるのは嬉しい限り。しかもライダーシリーズぐらいでしかなかった仮面割れ、素面晒しもアリで(海外の『パワーレンジャー』シリーズでは仮面外す事は常態ですけど)、「本人」が戦っていると言う感が強くて、より二人の宿命の強さを感じさせてくれます。
 それも火薬がボンガボンガ、爆発する事爆発する事! こんなに火薬使ってみんな大丈夫なの!? と心配するばかり。でもそれが嬉しいのだから、ファン心理と言うのは実にハゲタカめいていて不気味(何)。




 ダンの魂を継いだジャンの一撃で、幻獣王とまでなった理央は敗北した。本人もそれを認め、今まで彼を繋ぎとめていたもの=強さへの渇望から解放された。しかしそのせいで、理央は幻獣王の姿で巨大化! 破壊神としてサイダイオーすら圧倒する!
 ジャンとメレの呼びかけで元に戻り、メレに連れられその場を去った理央。
 いよいよ激獣拳側にも表層化してきたロンの大願。さり気無く獣拳の神すら倒してしまった理央は、巨大化した感覚に呑まれ気味?
 メレの愛、ジャンの宿命、ロンの大願と、実に一癖も二癖もあるような連中とばかり宿命が結ばれている理央。孤独な雛鳥は果たしてどこへ飛ぶ?
 次回はいよいよ、ジャンと理央の二人の過去が明らかに!