『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その47「ピカピカ!俺の道」

 メレを連れ去り、理央を破壊神として覚醒を促そうとするロン。彼の思惑に乗りたくないがため、理央はメレ救出を拒み一人彷徨する。レツ、ラン、ゴウ、ケン達四人が臨獣殿に突入する中、ジャンは雪山で理央と相対する。




 すべての黒幕だったロン。彼に家族を奪われ、人生を弄ばれたジャンと理央がすべての宿命にいよいよ決着をつける!
 何が今回のメインかと言うと、やはり理央の復活とメレへの愛に他ならない! 特に雪山でのジャンとのシーンは秀逸でした。ほんとに寒かったろうに……。




 人生全てが用意されたものであると知って、動く事のできない理央。かつてマクを救えなかったマスター・シャーフーの後悔を背負い、彼の前に立つ資格を持つ唯一の男・ジャンが理央を説得する。
 辛い気持ちはずっとついて回る。正面からワッシワッシで乗り越えるしかない。キュイキュイは守らないといけない。
 自分が感じた事、辛い思いをして手に入れた答えそのものをぶつけるジャン。
 ジャンが理央から発露させたロンの思い通りにならない理央の感情は「怒り」。
 三拳魔から、憎しみ、妬み、怒りを学んだ理央。拳魔の教えの中で、憎しみと妬みの二つはロンの企みに沿ったものであったかも知れない。しかし「怒り」だけはそうではなかった。その感情は、理央自身の内から生まれ、理央だけの道へと続く篝火だった。
 今更ながら、獣拳史上最強だった拳士・マクの偉大さが身に沁みる(笑)。
 きっと前激臨の大乱においてロンの大願が成就しなかったのは、マスター・シャーフー達の活躍もさる事ながらマク自身の意識が誰よりも強く、ロンに付け入るスキを与えなかったからだろう。
 自分の道を自分の意思で歩く事を決めた理央は、メレを救出に臨獣殿に!
 メレを抱きしめて、「俺に理由を言えと言うのか?」には急激に燃えたと同時に吹いたwwwww 
 言って上げろよ、もうそこまで来ちゃったんだから!
 東映公式HP内の「Pのニキニキ日記」で、理央とメレの二人は「臨獣殿の若夫婦」と呼称された二人。幻気も捨てて、これで名実共に夫婦! 劇中呼称はカップルで、夫婦希望はメレですけれどw
 でもカップルになってからの初仕事は、ゲキレンジャーと一緒にサイダイゲキリントージャでロンをフルボッコにすると言う殺伐としたもの(笑)。らしいと言えばらしい。
 ……あ、カップルになっても夫婦になっても、バエがくっついて来るんだから台無しかw  
 そう言えば、今週はバエがおいしかった。一体いつの間にメレの胃袋から脱出したのやら(笑)。さりげなくゴウの肩の上に乗っているのも、以前のエピソードを反映していて芸が細かい。




 今週は黒幕ロンとの決戦だけに、すべてのアクションのレベルが郡を抜いて高かったので大興奮。
 ゲキレンジャー四人が臨獣殿の階段のリンシーを生身で倒していくシーンや、ジャンと理央が抜群のコンビネーションでロンを追い詰めていくシーンの二つは特に興奮。
 七人での名乗り上げ、巨大戦でのサイダイゲキリントージャと、まさに総力戦に相応しい決戦。   




 すべての戦いを終え、ジャンに誘われスクラッチに身を寄せる事になった理央とメレ。番組放送当時から誰もが一度は予想した、ゲキブラックとゲキグリーンは果たして登場するのか?
 次回は臨獣拳と言う邪拳の罪を償う禊的なエピソードであり、ロンを差し置いてラスボス候補へと名乗りを上げたサンヨの猛攻か?