『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その44「ワフワフ!父ちゃんのメロディ」

 ダンの激気魂を解放するため、スウグと戦い倒す事を決めるジャン。一方ロンは理央を真の幻獣王とするため、ジャンにスウグを差し向ける。




 新年一回目の『ゲキレン』はジャンとスウグの父子対決でスタート!
 ロンによって激気魂を利用され、命じられるまま戦う人形となったスウグ=ダンを救うため戦うジャン。すべての獣拳を模倣する事が可能なキメラ拳相手についにとどめまで追い詰めるも、最後の一撃が当てられない。ジャンにとってスウグを倒す事は、父を手にかけ自分で自分を一人ぼっちにする行為に他ならない。
 無抵抗に殴られながらもスウグに語りかけるジャン。そのジャンの心が届いたかのように動きを止めるスウグ。業を煮やしたロンがジャンを攻撃したその時、スウグがジャンをかばい抱きしめある。ロンの血盟に父子の絆が勝った瞬間だった。
 と言うワケで、客観的に見ればちょっとあざといぐらいの父子の絆でじんとさせられたのでした。ジャン! よかったな!
 仲間の家族に憧れて、しかし天涯孤独を再確認させられた挙句、父からは理央との宿命を押しつけられる。ワッシワッシで苦しみを乗り越えたものの、それはあくまでジャン一人のもの。体がスウグであるとは言え、父本人に抱きしめられる事はジャンが本当に家族を持っていたと言う確かな証明になったはず。
 しかし、ダンの体はスウグから元に戻らない事はすでに明言された事。ロンに操られるだけの人形だったダンを解放するには彼を倒さなければならず……。
 果たしてそれを為すのはジャン本人なのか。それとも?




 ジャンがスウグと戦っていたその頃、ゴウはミシェル・ペングからブルーサ・イーが残したゲキワザ天地転変打を学んでいた。
 滝をも逆流させると言う威力のゲキワザですが、ついうちこんな事を思ってしまったのは自分だけではないはずです。
それってどんな廬山昇竜波?
 自らが使えないものの、理論だけは知っていたミシェル。そんな彼女はスクラッチスウェーデン支社の支社長であり、日本でも正月から仕事をしているシーンが。
 しかし「あそこの営業部長嫌いだから〜!」で取引中止するって一体どういうわけですか!? 個人的に嫌いなのか、それとも営業部長が何か裏でする人間だから嫌いなのか。色々な意味に取れるセリフで、支社長としてのミシェルの手腕が気になるところです。実は経営面ではカワリーノさんみたいな人だったり?




 臨獣殿サイドでは、ついにロンの企みがメレに発覚。自分の大願を果たすため理央を幻獣王にまでしたロンですが、実は最後に誰に倒されるのか一番予想できない人間です。ジャンでも理央でもメレでも、誰に倒されてもそれぞれ納得できるので(笑)。
 そんな上司が上司なら部下も部下。幻獣ケルベロス拳のコウは、あの五毒拳・臨獣スネーク拳のブラコの弟! しかも担当声優さんは同じ安井邦彦氏(笑)。
 ブラコのように権力を求めて悲鳴を集めていたコウは、しかしあっさりとケン達に倒されるのでした。こいつら兄弟……これも家族の絆かw




 次回はゴウと理央、そしてジャンと理央の二大対決!