第32話「風が呼ぶB/今、輝きの中で」

第一感想

 ダブル最強フォーム、サイクロンジョーカーエクストリーム登場!
 まさにW-B-Xかつ平成ライダー最強フォームってなデザインと武装だった。ダブルも初見は衝撃的だったが、それを超えるこのデザインは感動もの。
 以下感想。

アクセルガンナー登場

 ガンナーA……無事だったんだね(そこかよ)!

すごいサイクロンメモリの力

 フィリップがサイクロンメモリをアクセルにパス! そのままエンジンブレードに差し込んでマキシマム発動! 曰く「凄い力」で何とあのウェザーに撃退に成功!
 単にメモリをパスしただけでこんなにパワーが違うはずも無く、これはフィリップが持っていからこそ、サイクロンメモリが通常時よりも凄い力を引き出せていた、と言う事なのだろう。
 そしてそれをアクセルが使えたと言う事は、竜ならフィリップの力にも耐えられる、と言う事実を表していて、翔太郎は放心状態に。

探偵しかない

 翔太郎からダブルを取ったら、もう探偵しかない……。と言うわけで、各種メモリを全部使って谷底に落ちた熊の捜索に。そこはかとなく、ディスクアニマルを思い出させる光景である。
 しかし、滑ってこけて自嘲するなど、まだまだ気力残ってるな、とか思ってしまった自分は、どんだけ日常絶望に慣れているんだ(笑えないよ)。
 だが大丈夫だ翔太郎! そこで行動したからこそ、色々事件解決につながったんだ! とにもかくにも、行動した事は正しいんだよ、うん!
 亜樹子が言ったように、翔太郎は「ハーフボイルドだからこそ、何かをやる男」なんだよ! のびしろがあるって事なんですよ!

「つまらない質問をするな」

 フィリップのパートナー要請への、竜のお返事。
 いつもの「俺に質問をするな!」とはまた意味合いが違っていて、フィリップの相棒は翔太郎なんだ、と竜自身も分かっているからこその拒絶なんだろうな。

ゾーンメモリ

 木彫りの熊に隠してあったのは、ゾーンメモリ。そのメモリの持ち主こそ、マルの妻であり尾藤の思い人、ベルその人であった。つまりは、ベルも共犯! 
 風都悪女伝説、また更新……!? いろんな意味で、救いが無さ過ぎる……!
 非人間型のUFOみたいなフォルムが特徴のゾーン。その能力は、自分が作り出した空間のマスの中の対象物を、自在に移動させる事が出来る、と言うもの。
 まさかの空間操作系メモリ。使い方によっては無敵にも思えるが、攻撃力/防御力そのものは貧弱そうで、やはりそこは特殊能力系メモリの悲しい所か。
 ところで気になったのが、生体コネクタの現れ方。翔太郎がゾーンメモリを起動させたのに呼応していたが、あれは本人で無くても大丈夫なのか? あるいは、あれは本人以外で出来るのはあそこまで、なのだろうか? そもそも、生体コネクタって消せるの!? 等等、やはりガイアメモリは謎だらけだ。

ミュージアムの未来

 エクストリームの出現に応じ、園咲家でも動きが。ミュージアム始まりの地で、若菜と二人の園咲パパ。ミュージアムの未来を見せたい人間が冴子では無く若菜、と言う所が意味深。やはり園咲パパは、冴子の反意に気付いているのか……。

親分子分

 ベルの姐さんがどこからどう見ても極道の妻です。どうもありがとうございました。
 マルの忠実な子分ぶりに泣いた。
 立てるべき所では夫を立て、そうでない所では夫の優位に立つ。これぞまさに日本の妻の鑑ですね。でも、夫にはもう少しだけ優しくしてあげて下さい。

誰も完全ではない

 おやっさんが尾藤に残した、最後のメッセージ。
 一〇年前の事件を調べていたおやっさんは、ベルからメモリを没収した後、このメッセージと共に熊に隠した。
 これを土産として渡せば、いずれ尾藤は一〇年前の事件の真実に気がつく。だが、同時に、このメッセージと共に尾藤の心を慰めようとしたのだった。
 おやっさんの罪を見逃さない厳しさ。そして人の心を思いやる優しさ。二つの相反するものを一つに収めた分厚い男の生き様であった。おやっさん……渋すぎる……!!

おやっさんのバラード

 おやっさんの遺志を継いだダブルは、戦闘マシーンであってはならない。強さと厳しさが、同時に必要である。
 翔太郎の優しさが弱さであるなら、フィリップはそれを受け入れる。そしてそんなフィリップの強さに、翔太郎も全力でついて行く。
 そんな二人の決意と共に復活したコンビが、おやっさんのバラードをBGMに、戦いの場へ向かう姿……ッッッ。
 これぞまさに、「二人で一人の仮面ライダー」の真骨頂!

仮面ライダーダブル サイクロンジョーカーエクストリーム

 エクストリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイムッッッ!!! 
 サイクロンジョーカーエクストリーム、ここに登場!
 エクストリームメモリがフィリップの体を収納し、そこからさらにサイクロンジョーカーと合体するように変化したので、完全に翔太郎とフィリップの意識と体が一つになった姿。
 それは同時に地球の本棚と一つになった事を意味していて、そこから、亜樹子が言う所の、

「ダブルが開いたー!」
「中見えたー!」

 なデザインを意味しているのだろう。
地球と言うデータベースと直結した姿」だけあり、

  • 敵メモリの特性を瞬時に検索
  • 能力を無効化
  • 武器の生成
  • ツインマキシマムを超えた四本同時マキシマムの使用

 と、まさに反則的な存在となった。特に最初の二つが鬼過ぎる。
 二人の意識が並列的に存在していたダブルの時と違い、完全に二人の意識が一つになっているので、当然のように必殺技のコールも存在しない。
 一気にテラー級の存在へと進化を果たしたダブルだが、今度は意識が一つになりすぎて、個人に戻れなくなる……みたいな展開にもいきそうで怖い。

恐るべき女子高生

 クイーンとエリザベスが、尾藤と一緒にりんごあめを売り出すそうです。……風都の女はたくましいな……(遠い目)。

次回は

 脚本、中島かずき氏によるエピソードが登場!
 ハーフボイルドが色気づくようだが、あれ? 結構翔太郎は依頼人女子に色気づいているような(ヲイ)?