第11話「復讐のV/感染車」
ストーリー
ある夜、鳴海探偵事務所にかかってきた依頼を受け依頼人の下へと出向いた翔太郎。だがその目の前で、依頼人は謎の車に殺害されてしまう。
その車が泣いているように感じた翔太郎は、この事件の調査を続行するのだった。
第一感想
今回は、そこはかとなくハードボイルド色濃い目に感じたエピソード。
考えてみれば、依頼人の犯罪を「見逃してやってもいいんじゃない?」と思える犯罪は、今回が初めてか。
そんな依頼人を止めるため、あえて同情出来ない犯人達を守ろうとする翔太郎は、半熟君でも立派なハードボイルドに見えた一話だった。
以下感想。
「馬鹿は風邪をひかない」
小学生みたいな会話をしている翔太郎と亜樹子の横で、フィリップが変な方向に反応したー(笑)!
三人が三人とも、もはや小学生レベルじゃねーかw
「突風・横風に注意」
風都警察署の立て看板が印象に残る。ここは本当に「風の街」なんだなあ、と実感。
翔太郎とナマクラさん。そして刃さんの会話も楽しい。しかし、何で翔太郎はナマクラさん限定ハードボイルドベテラン探偵(苦笑)?
霧彦さん、お仕事中
先週冴子にお仕置きをされて、とりあえず真面目に業務に励んでいるらしい霧彦さん。
しかし、いくら「メモリが一つ無駄になった」と判断したからと言って、一介のセールスマンを呼びだしてお仕置きするって、冴子の秘書的立場にある霧彦のやる事では無い気がする。
……あ、これはあれか。仕事干されてるのから雑用やっているのかw
ジョーカーエクストリーム返し!
ディケイド世界の十面鬼様なら、似たような技をやってくれそうw
それはさておき、特殊な状態になっているバイラスメモリをダブルに破壊されないため、ダブルの前に現れた霧彦=ナスカ・ドーパント。
ダブル目当てでは無く真面目にお仕事をしているせいか、「今日は」強い! ジョーカーエクストリームをマントで無理矢理一つに戻して返すと、幹部級にふさわしい力を見せつける。……と言うかナスカのこんな強い所って、今回だけだったような気もする……(ぇ)。
馬鹿の答え
今回の事件の原因となったひき逃げ事故を起こした黒須達は、風都のストリートギャング。リーダー格の黒須は裏で武器密売にも手を染めていると噂される、風都の害悪のような存在だった。
フィリップから言わせれば、そんな連中に守る価値など無く、むしろ復讐させてやるのが道理。
しかし翔太郎はあえて黒須達を守る事を選択する。それはかつて、自分がおやっさんを殺し、大切なものを喪う辛さを知っているから。同じ悲しみを、もう味わわせたくない、と言う不合理かつ翔太郎らしい動機だった。
フィリップがあくまで現実を語る横で翔太郎に綺麗事を語らせる。その対比が、仮面ライダーと言うヒーローを魅力的に見せている。
感染車
今回のもう一人の主役がこの感染車。
どれほど破壊されてもひたすら直進して犯人を逃がさないその姿は恐怖そのもの。あまつさえジャンプ! とか、もう車ってレベルじゃねー!
どうやら、バイラス・ドーパントが車に感染し、車の性能を強化していたようだ。本来のバイラスの能力が人間(あるいは動物?)限定の能力だと想定されていたのに、無機物に感染している。それが、今回の想定外とされる由縁だろうか。
次回は
霧彦さんの評価は上がるのか!? されども、彼が頑張れば頑張るほど、いい結果は無いような気がするのはどうして!?