第31話「風が呼ぶB/野獣追うべし」

第一感想

 やはり遅れて『W』感想をば。
 以下感想。

一〇年ぶりの娑婆の風

 いちいち言い回しが風都っぽくて素敵。

ビギンズナイト

 すでにおやっさんの死を亜樹子が知っている事から、ちゃんと『ビギンズナイト』の話が本編とつながっている事が分かる。
 本編と映画でも見えない所で、翔太郎とフィリップ、そして亜樹子の間でも色々あったのだろう。

尾藤

 翔太郎曰く、「おやっさんの時代を感じさせる男」。
 作中でも、小僧どもに対する態度からベル、マルへの思いと、まさにおやっさんとタメを張る分厚い男である。
 まあ、おやっさんとは住み分けが違う人ではあるが(笑)。

ビースト・ドーパント

 一〇年前、現金輸送車を襲ったドーパントにして、その正体はマル。
 しかしそれより重要なのは、ガイアメモリは一〇年も前から風都で流通していた、と言う事実だろう。おやっさんミュージアムの戦いは、そんなに前から始まっていたようだ。
 けれども、フィリップの年齢を考えれば、このビーストメモリは初期のメモリ? マルが比較的精神に汚染が見られないのは、それが理由か。そもそも、事件以来それほど使っていなかったのか。
 久しぶりの直接戦闘に優れたメモリで、パワーやスピードの他に、肉体の再生能力が驚異的。ああ、またアクセルのマキシマムが効かなかった……。

「ロクな男に会わないわ」

『W』悪女伝説を更新し続けると同時に、駄目男伝説も順調に更新中(笑)?
 メモリを購入して社会的成功を収めた人間は、必然的にミュージアムのスポンサーにでもなるのか、冴子が直々にマルと会談。
 しかしこれは建前で、実際の所、井坂先生に色々なタイプのドーパントを見せる事が目的のような気がする。

別荘

 ワケありの依頼人をかくまうための別荘……。おやっさん、貴方一体どんな人だったんですか!? 普通、一私立探偵が持ってるものじゃありません!
 と思ったら、後でリボルギャリーが事務所の秘密基地から早々と登場したので、多分ここもシュラウド辺りが用意した隠れ家の一つだったのだろう。

シュラウド、勝手に登場

 もはや、秘密は抜いてただの基地!……元々、リボルギャリーの格納庫でしかない、と言われればそうなのだがw
 今回は、ガンナーAに続いてシュラウドが直接登場!
 挙句、最後には事務所に上がってダーツを楽しむ。え、何、この人。何でこんなに事務所を我が物顔で使っているんだwwwww
 ガイアメモリ流通が最低でも一〇年前から始まった、と言う事で、視聴者が思っているよりもずっと、シュラウドとおやっさんの関係は深いのかも。

ダブル、変身不能

 エクストリームメモリに収納されたせいか、メモリの力をより強く引き出せるようになったフィリップ。
 しかしその能力に翔太郎はついてこれず、左右のバランスを崩して動きはめちゃくちゃに。変身解除した挙句、ドライバーに触れなくなってしまう!
 男として分厚いおやっさんと、尾藤と言う二人の男によって浮き彫りになった翔太郎の「薄っぺらさ」。それを象徴するかのような変身不可。翔太郎はこの危機を乗り越える事が出来るのか? 前はフィリップがピンチだった分、今度は翔太郎が大ピンチ!