第11話「555つの顔、1つの宝」

ストーリー

 タクミの正体がオルフェノクであった事を知りショックを受けた由里。そしてタクミもまた、正体がバレてしまったショックからファイズギアを川へ投げ捨ててしまう。
 その頃、ファイズが消えた学園ではラッキークローバーが学園の生徒に襲いかかっていた。

第一感想

 相変わらず、オートバジンが無敵すぎる!
 前から言われている事だが、ファイズギアを量産するよりもオートバジンを量産した方がよっぽど王を守れると思うんだ……。一万体の、オートバジン部隊現る!
 それにしても、AIの判断では無くファイズフォンでオートバジンを操作するなんて……。本編よりよっぽどメカニックライダーをやっているのは何故だろうw
 以下感想。

ディエンドの目的

 ディエンド=海東大樹の目的は、「各世界のお宝を手に入れる事」。
 ディケイドが「世界の破壊者」であるのに対し、ディエンドは「各世界の宝の回収者」と言えるだろう。
 大樹本人の嗜好はもとより、ディエンド自体、宝の回収が目的で造られたのかも知れない。
 鳴滝の「ディケイドとディエンドは相容れない。互いに滅ぼし合う」と言う言葉から、それがうかがえる。
 すると、設定上、もはやディケイドによる世界の崩壊は免れない、と言う事なのだろうか。それ故に、世界が滅びる前にそれぞれの世界の貴重な宝=仮面ライダーに関するアイテムを回収しようとしている?

川に捨てられたファイズギア

『555』でやたら水落ちが多かった事へのリベンジですね、分かります(ぇー)。

川から拾われたファイズギア

 捨てられ、その後見ていた士によって拾われたファイズギア。
 ここら辺、ツンとデレと説教と演説でライダーと怪人の心をgyu! と掴んで来た士のキャラクターが伺える(なんて言い草だ)。

本当の顔、違う顔、同じもの

 タクミがファイズであり、オルフェノクであった事に対しショックを受ける由里。
 そんな由里に、士は

  • 「同じ顔なんて一つもない」
  • 「だからこそ、俺達は写真を撮る」

と言う。
「同じ顔」なんて一つもなく、一人の人間であっても「違う顔」が存在する。。しかしタイガーオルフェノクとの戦いの中でタクミが吐露した通り、同じものを同じように「好き」だと思う事が出来る。
 人間であってもオルフェノクでもあっても、同じものに共感する、同じ心を持っている。そんな心を守るため、これまでタクミは戦っていた。そして、これからは由里と共に同じものを見ながら戦っていくのだろう。
 この辺り、タクミの不屈っぷりと由里との青春模様で終始ニヤニヤさせられる所だった。

オルフェノク如きが」

 大樹の発言であるが、一応「人類の進化系」であるオルフェノクを見下すような態度が印象に残る。
 大樹や士は、次元間を移動できる、もっと別のものに進化した人間? 九つの世界のどの人間や怪人をも超えた上位種である、と言う事なのかも知れない。

鳴滝の逆襲

 先週大樹に恐れをなした鳴滝であったが、今回はライドブッカーが大樹の手に渡った絶好機を見逃さず、士を別次元へ隔離。とっておきのライダー・リュウガ(!)を召喚し、生身の士に容赦無く襲いかかる!
 ほんま鳴滝はん、鬼やわぁ……(どこの人だ)。
 が、士がファイズギアを持っていたのが運の尽き。大樹がキバーラを脅迫して次元間を移動し、リュウガをも上回る力で勝利してしまう。
 この際、使用したカードはカメンライド・キバとファイナルフォームライド・キバアロー。ディエンドもディケイドが使える能力を使える、と言う事であるようだ。
 しかし、「化け物には化け物」だとか(ファイナルフォームライド時に)「痛みは一瞬だ」と言うように、士と違って発言がエロいぜ(コラ)!
 これがナマコが食べられない士とは一味違う大人の力か!

三人の仮面ライダー

 たった二人でラッキークローバーを相手どる士達の前に現れた大樹。彼を含め、ディケイド、ファイズ、ディエンドの三大ライダー勢ぞろい!
 あの、いや、そこで三人ライダーやファイズブラスターも燃えますが、みんなオートバジンさんを忘れているんじゃないでしょうか……(笑)?
 彼がいれば、もうちょっとなんとかなったかと……ああ、見えない所で戦っていたんだ、きっとw

今週の名言

士「ちっぽけだから、守らなくちゃいけないんだろ!」

 今週最も燃えた士の名言。『555』OPの「小さな地球の話をしよう」にも通じる言葉だった。

お宝の山

 ファイズギアよりも価値のある宝。それは、タクミと由里、二人が手を取り合い、同じものを愛する心。
 ……のはずが、大樹はそんなもの見向きもしない。彼が子どものようにはしゃいで手にしたのは、帝王のベルト、オーガギア! そして、その他数々のファイズライダーのベルト……。
 ベルトがそれぞれ、以前のディケイドライバーとライドブッカーのような状態だった事。大樹が言った「かつてある企業により作られたベルト」と言う言葉からの推測にすぎないが、タクミが使っていたファイズギアは、彼が暮らすファイズの世界で造られたものでは無く、オリジナルのファイズが使っていたベルトでは無いだろうか?
 もしかすると、ディケイドがそれぞれの世界を移動して戦えば戦うほど、世界の融合が進んでいき、その結果それぞれの世界を守るライダーが倒れていく。その結果が、あのベルトの山ではないだろうか?
 士の旅そのものが、世界を崩壊に導いている……?

次回は

 アギトの世界キター! 

  • タペストリーが『アギト』OPの絵だとか、劇場版サブタイトルを持ってくるか! とまたも発想にやられる。
  • あねさん再登場!
  • ショウイチやたら渋い!
  • ディエンド、ドレイク、デルタと拳銃ライダーでトライアングラー!?

 とまたも凄い事に!