第16話「警告:カブト暴走中」

ストーリー

 カブトの世界にやって来た士一行。その世界では、ZECTがマスクドライダーシステムを開発し人間そっくりに擬体するワームに対抗していた。
 しかしその世界を守るはずのライダー、カブトはクロックアップ機能が暴走し、常に超高速で移動しながら、一人ワームと戦っていたのだった。

第一感想

仮面ライダーディケイド』第二部スタート!
「これまでの仮面ライダーディケイドは!」の紹介が、どう見ても『電王』にしか見えなくて、ついそう思ってしまう。
 會川昇氏が降板し、古怒田健志氏に変わったので、ある意味正しいような気もするが。
 しかし、これも広義の意味で、「ディケイドが世界(會川昇氏の書く『ディケイド』と言う意味で)を破壊した」と言う事になるのかな……?
  以下感想。

カブトの世界

 士がやって来たカブトの世界。こちらの世界は、電王の世界(笑)と違い、ちゃんとした並列世界のようだ。名前がカタカナの、別人がちゃんといるw
 普段よりもAパートが長かった印象を受けるが、それは世界固有のもの、と言うより脚本の違いか。

弟切ソウ

 あ、兄貴が(笑)。ザビー装着者で別に地獄に落ちてるわけでもないのに、すでに地獄兄貴の雰囲気をまとってらっしゃるwwww
 右目をカブトに奪われ、職務よりも私怨でカブトを追っている、まさに地獄の戦士。そんな地獄パワーのせいか、彼が変身するザビーも、ニードルを発射する機能が追加されている。これで、単なるボクサーだとは言わせないw
 実はマユの兄である、と言う衝撃の真相が明かされたが、その正体は果たして……?
 そういえば、本家兄貴同様植物の名前を使ってるのは変わらないのか。

アラタ

 ガタックに変身するアラタ。しかしカブト=天道のライバルキャラだった本家新とは違い、今回の世界のアラタはそう目立った存在でもなさそう。
 彼のこの世界での役割は、夏海達にカブトの世界の世界観を教える事。カブトが本当に悪なのか? と言う疑問を提示する事だった。
 彼の出番があるとすれば、それは後半か。

カブト

 この世界を守る仮面ライダーカブト。しかし、現在はクロックアップ機能が暴走し、一人超高速の世界に生きる孤高の戦士となっている。この辺り、ある意味オリジナル天道を彷彿とさせるし、『サイボーグ009』の「結晶時間」を連想させる設定だ。
 マユとソウ、二人と因縁浅からぬカブト。果たして、カブトに選ばれた戦士とは誰なのか……?

トルーパーズ

 ゼクトルーパーよりも、むしろブライトルーパーの方が目立っていたような(笑)。士=主人公がゼクトルーパーなので、被らないように、と言うセレクトだろうか。
 ワームを包囲したり、マスクドアーマーにあたって吹っ飛んだりと、オリジナルよりも扱いがおいしい(笑)。

マユとおばあちゃん

 兄をカブトに殺された、と言う過去を持ち、カブトに恨みを持つ少女・マユ。そして彼女を育てているのは、おでん屋を営むおばあちゃん……。
 カブトの世界で、おばあちゃん来ちゃったー(笑)! まさか本家『カブト』でも登場しなかったおばあちゃんが登場するとは思わなかった(と言うか、こういうキャラって登場しないものだが)。
 マユの「おばあちゃんが言っていた」もBGMも天道そのもので、なおかつ、あのおばあちゃんの不遜な性格と来たら! 天道家の性格は、文字通り時間も空間を超えるようです(笑)。

鳴滝とキバーラ

 すでに世界は残り二つ。そういうわけで、ちょっと焦り始めた鳴滝。キバーラも一緒に出てきた、と言う事は、やはり電王の世界にいた時には、キバーラは鳴滝の所に帰っていたのか。
 今回、鳴滝はライダーを召喚するよりも、ワームを利用して士を殺そうとしていたのかも知れない。あのタイミングでワームが出てきたのは、やはり出来過ぎだし、彼の差し金と考えた方がいいだろう。

二人の士

 片や、オリジナルの士。片や、ワームが擬体した士。オリジナル『カブト』世界でも見ものだった本物/偽物の判別だった……。
 とりあえず、夏海もユウスケも気がついてあげて! 何お前らフツーに「気のせい」とかで済ませてんのwwwww
 ゼクターの装着資格も擬体するワームでも、しかし夏海の笑いのツボだけは擬体する事が出来ず、ツボを押されたら泣きだしてしまった。体のツボがどうとか言うより、これは夏海の能力、と言う事なのかも知れない。

TVの中の『電王』

 天道のおでん屋のTVで、何故か『電王』が絶好調放送中!?
 このカブトの世界では、『電王』はTV番組のヒーロー、と言う事らしい。おお、何か初めてパラレルワールド設定が身近に感じられる(ぇー)!

ノリノリの男共

 マユの写真を撮る事に、全力を尽くす男三人に爆笑。こいつら、何好き勝手やってんだwwwww
 そう言えば、士の写真が褒められたり認められたのって、この世界が初めてじゃなかろうか。士の浮かれっぷりも、仕方がないと言うものか。

士の妹

 過去の事を覚えていない士の、家族の断片。士には妹がいた……?
 それが本当かどうかなら、安直に考えて夏海(もしくはどこかの世界の「ナツミ」?)がそうである可能性が高いが。妹であるなら、あのライダー大戦にも関わっているのも分かるというものだ。

対決!クロックアップその1

 ワームと対決するディケイド。「虫には虫!」って事でクウガに変身! さらに、圧倒的アドバンテージを有するクロックアップに対し、ペガサスフォームの鋭敏化した感覚を持って対処する!
 様々なライダーを併せ持つ士だからこそ出来る、クロックアップに対するカウンターだった。
 ペガサスボウガンがいきなり手の中にあったが、あれはガルルフォームみたくバックルから実体化したものだろうか。

カメンライド・デンオウ!

「オレサンジョウ!」
「コタエハキイテナイ!」
「ボクニツラレテミル?」
「ナケルデ!」
 
 こっちが泣けるよバーローwwwww
 何だよそのカード! 玩具のオマケじゃねーんだぞ! 「あのアホども……!」とか士が怒るのも無理は無い。電王ライダーズは、どこの世界に行っても、カードになっても、電王ライダーなのだった。 
 と言うか、いちいち反応してくれるZECTの連中が逆に可愛く見えてきたw

対決!クロックアップその2

 ザビー、ガタック、ディケイドの対決に、大樹=ディエンドも乱入。
 ZECTライダーが持つクロックアップと言う反則技に、それぞれが手持ちのライダーカードを駆使して立ち向かう。
 ディエンドはゼクトルーパーで時間を稼ぎ(?)、インビジブルで姿を消し撹乱。
 そしてディケイドは、ファイズにカメンライド。そこからフォームライドでアクセルフォームにフォームチェンジ! きっちり「一〇秒間だけ付き合ってやる」と設定を言い添えて、クロックアップVSアクセルフォーム、夢の対決がここに実現!
 超高速対決は、スーアクさんのアクションもCGも気合が入っているのが分かってこれがもう迫力満点。その代償に、またもキバーラが……(笑)。

次回は

 カブトの世界編、後編! って、あれはイクサ……!? 鳴滝さん、いくら追い詰められたからってイクサは! 名護は危ないです(いやディエンドが呼んだかも知れないから)!