第26話「RX! 大ショッカー来襲」
ストーリー
新たな世界にやって来た士達を、突如シュバリアンが襲う。どうやら士は霞のジョーと言う男に勘違いされているらしい。
そこに現れた、士達を救った男は、仮面ライダーBLACK RXに変身する男・南光太郎であった。
第一感想
「霞のジョーは行方不明」
…………。
ディケイドォッ! お前に近づく人間はすべて消え去る運命なのかあっ!?
鳴滝みたいにリアルで大声を上げてしまった日曜日であった。り、力ちゃんが消滅したー!? そしてその代りに士が霞のジョー! 霞の士にー!?
しかし服装が昭和っぽいって言うか、むしろオタクのテンプレみたいな格好に見えてしまった自分って、一体(笑)。
OP
OPも今週から劇場版仕様! って、RXがディケイドをリボルケインで容赦無く斬り倒しているのはどういうわけか(笑)。
BLACK RXの世界
シンケンジャーの世界から士達がやって来たのは、BLACK RXの世界。
RXに変身する南光太郎が、地球侵略を企むクライシス帝国と戦っている世界。しかし最近になってクライシス帝国とは違う新たな勢力が現れ、彼らとも戦っている。その調査を行っていた霞のジョーだったが、その最中、行方不明になってしまっている。
しかし、てつをが再び南光太郎として帰ってきた事や、新しいクライシス帝国の怪魔戦士が見られた事には素直に興奮! ライダーファンで、自分、ほんとによかった!
昭和の匂い
今回のエピソードで気になったのは、昭和の匂いが強い所。まあ、特撮作品なんて所詮、ある種のご都合主義を昭和から延々と続けているのだが、それはともかくとしても。
「霞のジョーが何故ディケイドに!?」
だとか(一目で気がつけ!)、
「ディケイドにとっては迷惑な相手なのだ!」
だとか(自分で言っちゃったよアポロガイスト!)、
「話は聞かせてもらった」
だとか(ユウスケ、いつの間に光太郎と接触を)等等。
そういうお約束がセリフになってる事で、「ああ、そうなんだ」と軽く納得できる所が、昭和の匂いを感じた理由なのだろうか。
「母は強し!」
このBLACK RXの世界でも鳴滝が布教しているのか、「ディケイドは悪魔」説が浸透しているらしく、ディケイドに襲いかかろうとするRX。
しかしその間に割って入ったのが夏海! 「ディケイドは破壊者じゃない!」と訴える事で、戦いを収めてしまう。それを評して、ユウスケ曰く「母は強し!」
先週のシンケンジャーの世界で自分が士の居場所になろうと決めた結果、夏海は夏海なりに士を守ろうとし始めたようだ。
ライダー大戦の傍観者であった夏海が、はじめて、ディケイドに対して積極的に行動を始めた、と言う点でも面白い。
世界の融合と破壊
街が破壊され、怪人が溢れかえり、人々を襲う。各世界ではその世界が滅びるような強大な怪人や陰謀が目覚め、うごめき始める。……それが、これまで士達が巡って来た世界での「世界の融合と破壊」の結果だった。
しかしBLACK RXの世界から、「世界の融合と破壊」の結果、各世界の悪の組織が一つとなり、大ショッカーとなっていた事が明かされる。組織を一つに統一し、邪魔者であるライダーを倒そうとしているようだ。
だが、ファンガイアやイマジンは確固とした「悪の組織」とは言えない分、フツーに戦闘員ぐらいの扱いなのがちょっと痛々しいw
グロンギは民族。
アンノウンは天使。
ミラーモンスターは野良。
オルフェノクは個人。
アンデッドは万物の霊長候補。
魔化魍は自然現象。
ワームはエイリアン。
イマジンはイメージ。
ファンガイアは種族。
と、どいつもこいつも「悪の組織」って匂いはしないので仕方ないがw
ガイ/アポロガイスト
亀ちゃんがいなくなり、警察と言う組織にも失望したイタミン。寂しくなったイタミンはGOD機関に誘われるまま改造手術を受け、GOD秘密警察第1室長アポロガイストとして生まれ変わったのだ!
……こういう解釈で、よろしいか(よくねえよ)?
しかしスタイリッシュになったアポロガイストはかっこいいぜー! おまけに、変身もCGになってよりスタイリッシュに!
大樹曰く、Xライダーの世界出身らしいが、Xライダー世界のアポロガイストは、パーフェクター奪取に成功し、無事生き長らえている御様子。そりゃまあ、このスタイリッシュ・アポロガイストにフツーのXライダーじゃ勝てるわけないよね(暴言)。
だが、一つだけ疑問残る。パーフェクターって、あんな形だった……(ぇー)?
栄次郎のマント
劇場版フラグキター!
栄次郎が大ショッカーの幹部であるなら、当然、夏海も普通の出自じゃない事になるが……。
しかし栄次郎の場合、どんな設定であっても許される空気があるのはどういうわけか(苦笑)。
奪われた夏海の魂
シンケンジャーの世界以来、アンニュイな気分になっていた士。
どれだけ戦って、世界を救っていっても、決して自分の世界が見つからない。どこの世界にも拒絶されたまま。夏海やユウスケは自分は居場所だとか仲間とか言ってくれるが、素直に「ありがとう」だとか言えないぜ恥ずかしい!
そんな中学生みたいな態度をとっていたら、何と夏海がアポロガイストのパーフェクターに魂を奪われてしまう! 医学的には原因不明。すぐにでもパーフェクターを取り返さないと夏海の命が危ない!
あえて夏海をユウスケに任せ、病院を飛び出していく士。普段のツンデレな態度が、今回は完全に裏目に出てしまった。
今回はイヤな泥棒・大樹
夏海の命が危ないと分かっているのに、呑気に「パーフェクター争奪戦」なんて提案。その理由は、「今回は士の邪魔をすると決めたから」。
今まで大樹の邪魔をしてきた士だったが、その意趣返しをされる形になったのだった。
因果応報とでも言おうか、今週はつくづく、士が自分の行為に泣かされる。
それにしても、大樹の、「ちゃんと僕を見てくれないか?」って言葉に過剰反応してしまった。これはあれか。「あんな小娘なんて見てないで、僕だけを見てろよ」と言う、ジェラシー的なアレですか(腐ってやがる)?
病院に鳴滝さん
ナースさーん! 院内にアヤシイ人が!
それはともかく。夏海の事を「夏海」と呼び捨てにする鳴滝。これで二人が親子だった、とか言われたらどうしよう?
今週のお説教
士、じゃなくて、てつを、でも無く、光太郎が持ってったー!
さすが年の功、いい味出してます。
大乱戦
ディケイド。RX。ディエンド。ディエンドに召喚されたヘラクス、ケタロス。コンプリートフォームで召喚された、パーフェクトゼクターを持つハイパーカブト。シュバリアン率いるクライシス帝国。アポロガイスト率いる大ショッカー。
混迷を極める乱戦の中、さらにゴルゴムの怪人まで現れ、さらに混乱!
こんなフツーなら拝める事の出来ないカオスがまさに『ディケイド』! 祭りだ祭りだー!
そして、新たな世界へ
アポロガイストを追ってオーロラの壁をくぐりぬけたディケイド。しかしそこにも光太郎が。まだここはRXの世界なのか? と思いきや、光太郎が変身したのは、何と仮面ライダーBLACK! ここはBLACKの世界だった!
『ディケイド』ワールドにおいて、BLACKとRXの世界は続いていない世界であるらしい。これが劇場版で、両ライダーが並んで登場出来る理由なのね。
しかし、ここでBLACKとは……! そうか、ディケイドが世界を破壊するのは、ゴルゴムの仕業か!
次回は
BLACKとRXがそろい踏み! 嗚呼、まるで夢のようだ……!