episode:「桐原とサード」
第一感想
『ケータイ捜査官7』も最終話! しかし自分は最終話を見る事もできない浦島太郎状態……orz
ネタバレを踏まないかと戦々恐々な毎日。
それはともかく。
桐原とサードが切ない……。
ネットで祭り上げられたシリアルキラーを巡り、交錯する桐原の過去と現在。そこに間明の言うネットワークを変えると言う未来が飛び込んできて……。
クライマックスに向け、ますます目が離せなくなった。
以下感想。
アカツキ事件
一三年前、桐原の家族を奪った殺人事件。被害者の血液で壁に文字を書くと言う異常性もさる事ながら、その言葉がネット上で書かれた言葉と同一のものだったため、一気に「神」へと祭り上げられてしまった事件。
ネットでの予告殺人と言うつながりで、現在にも存在する予告殺人。
明日未来と現在をつなぐ事件と言えるかも知れない。
桐原と滝本
元警官でありながら警官を辞め、「アカツキを見つけたならばその処遇は自分の裁量に任せてもらう」と言う条件付きでアンダーアンカーに入った桐原。
そしてそんな桐原に滝本がかけた言葉は「考えろ」と言う事。
例えば、復讐と言う欲望に流されないように「考えろ」と言う事なのか。遺族の想いを「考え」て復讐をやめろと言う事なのか。バディであるサードの事を「考えろ」と言う事なのか……。様々な意味で受け取れる言葉だ。
裏設定では、滝本もかつて警察官であったので、桐原とはそのつながりでアンダーアンカー入りしたのかも知れない。
走る、ケイタ
桐原の事を考えればこそ、その裁量に任せた美作部長。
しかしケイタは、そんな復讐めいた事は絶対に許容できない。あのゼロワンでさえ許した「優しさ」故に、桐原を想い、その復讐を許す事が出来ない。
とにかく、考えは無いけど走り出す。そんなケイタの真っ直ぐさが、大人達と比べあまりに眩しい。
ケイタの言う事ももっともだが、美作部長や桐原が喪ったものの重さを考えると、まっすぐケイタを肯定する事も出来ず……。
ゼロワンの視線
アカツキへの復讐に走る桐原を見つめ、「かつてのバディと一緒」と評するゼロワン。
制止するサードを散々放り投げ、振り払い、とにかく乱暴に扱っている姿から、傍らのバディが見えていない状態=孤独である、と評価したのか……。
キレるサード
サード「桐原あああああああああ! くぉのおおおおおお!! やめろっっつってんだろおおおおおおおおおおおおおお!! 殺すのか!? てめっそんな頭のワリー事しやがったらオメーとは今日限りバディの縁を切るっ!!!
・・・・・・というわけで、私の言いたいことは以上でございます。桐原様があくまでも一線を越えると言うのなら、私、本日限りでお暇を頂きたく思います。長々お世話様にございました。」
サードの盛大にキレっぷりにポカーン。普段大人しい奴がキレると怖いのは人間でもケータイでも同じなようだ。
しかし人間→フォンブレイバーと言うつながりばかりがクローズアップされがちなバディシステムに、フォンブレイバー→人間と言うつながりが見えた事は、大いに注目すべき事だろう。
人間とフォンブレイバー、その協調の可能性の一つがここにある。
激怒してまでも、何物にも代えがたいバディとの絆を断ち切ってまで桐原を止めたサードを思うと……(涙)。
海斗、目撃
ついに歩くケータイの都市伝説を目撃した海斗。しかしそこは警察官としての職務を優先した姿にほっとする。いつ空気を読まず「歩くケータイwww」とか言い出さないかとひやひやした(笑)。
勝ちと負け
桐原にとっての勝ちとは、あるいは復讐の成就。私刑の達成。実名報道。死刑判決……。だが、そのどれも、新しい犯罪無しには成立しない。
新たに犯罪を生み出す事無く、陰でひっそりとアカツキを捕らえる事には成功した桐原。しかし、彼の勝利は得られなかった……。
エージェントとして常に完璧な仕事をしてきた桐原が言う「負け」。それこそ桐原には実感できない「勝利」だとするなら、「勝利」はあまりに哀しい。
間明、キモい
ちょwwwwwナイスなタイミングで電話かけてくる間明が見事にキモいwwwww
「キモい」とかあんまり使いたくないが、この男にはこの言い方がしっくり来る。何その語尾に「♪」がついているような話し方! そして指を立てるなー!
桐原の闇落ちフラグも立ち、いよいよクライマックスは近い。
次回は
滝本、そしてセカンドが再登場!?