episode:「ケイタとタツロー」

ストーリー

 達郎と仲違してしまったケイタは、一人悶々とする毎日を送っていた。学校をさぼろうとしたある日、ケイタに優璃がついてきて……。

第一感想

 ケイタと達郎の二人の悩みと仲直りを描いたエピソード。
 ケイタと達郎。そして優璃があまりに青春しててちょっと直視できなかったけどね!……orz
「ケータイ死す」以来のメインライターのシナリオだけに、高い完成度だった。 
 以下感想。

噛み合わない二人

 達郎からの連絡を悶々と待った挙句、自分から連絡して謝ろうとするケイタ。ケイタから見れば純粋に悪いと罪悪感があって、どうしても謝りたい。
 でも達郎から見れば、そういうのは負け犬に対する追い打ちのようであり、畢竟、「裏切り」だとかキツイ事を言ってケイタを追い返すしかない。
 その結果、どんどん噛み合わずすれ違っていって傷は深くなるばかり。挙句、ケイタは1話状態にまで戻ってしまう。
 だがしかし、この1話状態のケイタ、と言うのはケイタが現在どれだけ駄目なのか、ダメージを受けているのか、と言う事を知る上ではとても分かりやすい物差しだ。
 これに近づけば近づくほど、ダメになったと言う事だから。

見守るフォンブレイバーズ

 今週もケータイ二体が萌えすぎるくらい萌え。こいつらは、自分達を殺す気か……!

セブン

 ケイタに「人間の感情はセブンには分からない」と言われ、ひたすらケイタを見守る事に専念するセブン。
 ケイタの事を見守るため、犬に舐められ、赤ん坊に愛想を振りまき、濡れそうになり、観覧車に必死にぶら下がる……。そんなセブンにキュンッ。
 一方で、セブンが「人間の感情」を理解する上で、非常に重要なエピソードでもある。何せ、自分の判断でケイタを見守っているのである。ある意味。フォンブレイバーの範疇を超え、セブンと言う自我を手に入れているようですらある。

ゼロワン

 セブンがケイタサイドで重要な働きを担っていたなら、達郎サイドで重要な活躍をしたのがゼロワン。
 何と達郎の前に現れ、ケイタが遭遇した事件や何やら、すべて話してしまったのだ! ちょwwwwゼロワンwwww
 アンダーアンカーに縛られないゼロワンだからこその自由自在さと言える。しかし、こういうお節介を焼くようになったのも、ケイタに対する好意の裏返しか。
 ケイタと達郎の姿から、バディとは、友達とは、そんな事をおぼろげながら解し始めたゼロワン。彼が求め続けた解に気づく日も近い?

ケイタと優璃

 ケイタと一緒に学校をさぼり、ケイタの話を聞く優璃。
 ケイタが道端のロボット重機をきっかけに、彼女と話をし始めたと言うのが憎い。こういう重機が普通に使われている所も、明日未来を感じさせる所。
 ディス・コミュニケーションの見本みたいだったケイタが、(アンダーアンカー入りをきっかけに)クラスメイトとコミュニケーションを取るようになった、と言う優璃。しかしケイタも昔は達郎と一緒に普通の高校生で、達郎とコミュニケーションを取り合っていたわけだ。
 迷うケイタを助けたのは、優璃が「達郎の事を考える」事をケイタに教えたから。自分の事だけじゃなく、ケイタがいなくなった後の達郎はどうなったのか? その事に目も向けさせた事は大きい。
 人とコミュニケーションを取る事は、普段とまた違った視点で物をとらえる事につながる。自分とは違う視点を手に入れ、受け入れる。それが対人関係で最も大切な事なのだろうと思わされる。

セブンとサード

 エージェントとして、バディの先輩としてセブンにアドバイスを送った桐原。普段は大人げない大人だが(笑)こういう時、滝本とまた違った頼もしさがある。 

ケイタとタツロー

 同じブランコで、別々の方向を向いているとか、まずその構図がイイ……!
 そこから同じ方向を向いて、互いの現状を認め合って、そしてまた別々の道をそれぞれ歩いていく。ケイタと達郎の、友情の厚さにじんと泣ける。
 今さらだが、ケイタはアンダーアンカーでの仕事が好きになっていたのだ。その事を、誰でも無い達郎に伝える事で、ケイタはエージェントとして、ある意味しっかりと一人立ちした事になったのかも知れない。
「ケイタの方が女子に人気があった」と言うのには笑った。お前、昔からあんなエロゲー体質だったのか……!
 そして特に、達郎の「昔は俺がバディだったんだけどな」のセリフは胸に来た。この後も、達郎には力強く生きていて欲しい。 

動き出す間明

 ケイタと達郎の厚い友情の裏で、間明の陰謀は進んでいる。
 フォンブレイバー・ファイブを量産し、間明は一般販売を目論んでいるようだ。そして、連絡を取り合っていたのはどうやらアンカーの人間らしく……。
「真の敵」の事も含め、いよいよクライマックスも近づいてきたようだ。