小太刀右京『マクロスF フロンティア・メモリーズ』

 以下感想。
 相変わらず、小太刀右京が書く『マクロスF』ノベライズはクオリティが高いぜ……!
ザ・スニーカー』や『マクロスF』誌上で掲載されていた短編に描き下ろしがプラスされた一冊。
 自分は特にカップリングにこだわりがあるわけではないが、そんな自分をブレランに転がしてくれそうになった「ミュートスノート・オルゴール」が、最もツボにハマったストーリーだった。この短編はブレランは元より、アイ君にも萌えるんだ……! 胸(?)を張るアイ君が萌え。
 後、アルトの父親・嵐蔵とイサムが出会う、と言う衝撃の過去編もあるのだが、本当に衝撃的なのは、嵐蔵の歌舞伎に懸ける狂的なまでの想いである。こんなのを魅せられたら、反抗期真っ盛りの青いアルトでは歯が立たないのにも納得です。