木村暢『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』

 劇場版『ガンダム00』のノベライズ。ノベライズで展開する『00』のラスト。
 以下感想。
 怒涛の如くストーリーは展開していった劇場版『00』の参考書とするには最適……と言うわけでは無いにしろ、色々理解は深まる一冊だと思う。
 今回も結局不死身だったコーラサワーが助かった顛末。
 すっかり綺麗になっていたミスター・ブシドーこと、グラハム・エーカー、その心中。 
 エルスの故郷へと旅立つ事になった刹那。彼が求め続けた生きていた意味。武器を持ちながら平和を求めた、その矛盾の顛末。
 刹那とティエリアがエルスの母星へと旅立ち、帰還するまでに地球であったいくつかの事件の、その断片。
『00』への理解と想像をさらに広げるノベライズだったが、衝撃的だったのが、デカルト・シャーマンのこのセリフ。

「脳量子波って言うんですよね? 感覚的にわかるんですよ。だが、こんなもんがあるせいで軍の施設送り。二十四時間監視。オナニーだってできやしない」

 あ、これは、ノベライズでしか読めないな(笑)。