2nd season #08「無垢なる歪み」

ストーリー

 リジェネからイオリア計画の全貌を聞かされたティエリアは、使命と自我の間で揺れる。そんな時、王留美からアロウズ上層部がパーティーに出席すると言う情報が入る。刹那とティエリアは、真の敵をこの目で見るためにパーティーに潜入する。

第一感想

リジェネ「ティエリアー! がんばれー!」
ティエリアティエリアパーンチ!」

SDガンダムフォース』で視聴者の心を熱く燃やしたシュウト、キャプテンの二人が『ガンダム00』で再共演! そんなわけで、こんな事を想像してしまった自分(笑)。ティエリアパンチはセラヴィーパンチに変換可。
 以下感想。

イオリア計画とイノベイター

 リジェネから明かされたイオリアの計画。それらは三つの段階に分けられ、

  • 第一段階「CBの武力介入による世界の統一」
  • 第二段階「アロウズによる世界意志の統一」
  • 第三段階「外宇宙へ人類を進出させ、来るべき対話に備える」

の三つからなるらしい。当然、CBも四年前に滅ぶべき予定だったようだ。
 そしてその計画を遂行する存在が、イノベイターであるリジェネやリボンズ達。計画遂行を至上のアイデンティティとする人造生命体(デザインベイビー?)の集まりだ。
 彼らから見えればティエリアは人類に感化されすぎた愚か者で、その愚かな人類はもっと愚かな猿みたいなものなのだろう。
 しかし、ティエリアや今は亡きロックオンと刹那達は「紛争の根絶」と言う一つの思いでつながっている。天上人の視点で計画を立案したイオリアでさえ、その思いは強かったらしい。
 血を流し、現実の生々しい痛みを知る刹那達と、夢想とも言える計画を実行してきたイノベイターの戦いは、「痛みを知る」――その一点において、決定的に交わらない戦いと言えるだろう。

破壊者と為政者

 確かに刹那達はかっこいい。痛みを知り、歪みを見過ごさず、理想を抱いて戦場を駆ける。だが、「為政者」と言う視点から見れば、刹那達なんて落第以前の問題だとは、思う。
 ただ破壊するだけじゃ、オナニーと代わらない。破壊した世界を、破壊した志を抱いたまま世界を導いていく義務も本来ならあるはずだ。それを放棄した刹那達は、やはり、どこまで言っても身勝手なテロリストとなんら変わらない(本人達も認めているが)。
 ならば少数を食い物にしても、多数を生かしているイノベイター達の方がよほど立派だ。
「みんな困らないから受け入れる」とはスメラギの言うところだが、その「困らない状況」を作る事を作る事がどれほど難しいか、ちょっと調べれば分かる事だろう。
 そう考えると、やはりCBは滅ぶべきだったのだ。結局の所、CBは圧倒的戦闘力を持った危険な自己中心的テロリスト集団。同じ非道なら、国連と言う首輪が、形だけでもついているアロウズの方がマシだろう。
 ヤクザも警察もやっている事は同じ「治安維持」だが、警察の方は「正義の味方」で、ヤクザは「悪党」だと連想するのと同じ理屈で。

マリーの波紋

 ガンダムを破壊した事と彼女を連れてきた事をある意味で同列以上に扱っているCBメンバーに吹いたwwww
 特にミレイナ、それは別に乙女じゃなくても分かりますッ。
 だがマリーが来た事で、フェルトはクリス、リヒティ、そしてロックオンを喪った事を思い出し、つい恨み事を言ってしまう。このあたり、リボンズが指摘した人間の愚かさと言える。しかしその後、ちゃんと謝罪して見せたフェルトの笑顔に、計画と言う空論から離れた、現実の人間の強さを見せられたように思う。
 でも、フェルトが「家族」を誇る一方で、マリーはかつての「家族」と戦わなきゃいけなくなったと言うのが皮肉としか言いようがない。

幻のロックオン

 ティエリアの脳量子波がロックオンの幻を……(ヲイ)!
 しかしこのロックオン、恐ろしくいい男である。そりゃティエリアもフェルトも、ついでに刹那だって陥ちるってもんだよ! もんだよ!
 でもあの幻ロックオンに眼帯がついていない所が、ティエリアの弱さだ。

来ちゃいましたー!

 ついにコーラサワーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
 もう待ちに待っての登場に大興奮。しかも三十路にふさわしい(笑)いい男になっちゃってッ。カティ大佐を守るため、あえて非道なアロウズに志願する……そんなコーラサワーに胸キュンッッ。この胸キュン、ロックオンともタメを張るぜ!
 そんなコーラサワーが「不死身のコーラサワー」と呼ばれている事が「当てこすり」だと公式で発覚(笑)。
 確かにノベライズでは「不死身のwwwwコーラサワーwwww」って感じだが、知らない人間からすればちゃんとかっこいい「不死身のコーラサワー」なんですよ? 知らない人(ここ重要)から見れば。

パーティーの闇

 リボンズが出席するパーティーに潜入する刹那達。しかしそのパーティーは、リジェネ、王留美と、他様々なキャラクターの思惑が入り混じるカオスなパーティーだった!

リジェネと王留美

 つながっていたこの二人。リジェネはリボンズにもコントロールできないキャラクターで、かなり好き勝手にやっているらしい。まぁ、イノベイターは皆好き勝手やっているように見えて、最終的にはそれが計画のためになるようになっているのだろう。
 だがリジェネは、どこかリボンズとマイスターを試しているようにも見える。ティエリアガンダムマイスターに対するトライアルシステムを託されていたように、リジェネはイノベイターに対しての何らかの対抗措置を備えているのかも知れない。
 王留美は……とりあえず、対立関係の両者を対面させ、変革を促そうと言う魂胆か。

ティエリアリボンズ

可憐だ……

「乙女だ」に続く、新たな名言の登場であった(笑)。
 しかしリボンズのボスっぷりは板についている。さすがに、あのアレハンドロとは器量が違うwww

ルイスとアンドレ

 ソーマの形見とも言える(ある意味で間違っちゃいないが)カスタムアヘッドを受領したルイス。実は超兵の脳量子波に対応しているが故にカスタムアヘッドなのだが、ルイスもイノベイターに改造されているので、問題はないのだろう。だからこそ、リボンズも渡したのだろうし。
 また、やはりルイスがハレヴィ家の財産を出資した事で、アロウズに入隊できたようだ。左腕は義手。この時代は再生治療も盛んだそうなので、義手の技術も高そうだ。
 ドレスアップしたルイスに見とれるアンドレイだが……あ、こいつ、むっつりか(笑)。窓に映ったのを見る、と言うのがまたむっつり臭い(ぇー)。セルゲイなら……あっちは人生経験の差で、褒め言葉ぐらい出てくるかw

ルイスと刹那(とアンドレイ)

 こんな所でルイスと刹那。
 刹那を中心に、ルイスと沙慈が天秤のように揺れている、と言う印象。このまま、二人はすれ違ったり、傷つけあったりしていくのかと思うと今から鬱だ。

ビリーと刹那

 ミスター・ブシドーよりも先にビリーがご対面(笑)。本当はアザディスタンで会ってるのだが、それよりも本人にとってはスメラギのカミングアウトの方が衝撃的なんだろうなw
 噂の新型は、ミスター・ブシドーの専用機になるのだろうか? それにしても、ビリーが真っ先に「クジョウはどこだ!?」とか言わなくて何よりw

サーシェス再び

「ところがぎっちょん!」ってな所で、サーシェス&アルケー再登場! 
 今度はちゃんと、戦いそうだッ(笑)。

次回は

 ついに始まる、本当のガンダムガンダム! サーシェスと因縁があり過ぎる刹那とティエリアコンビに勝機はあるのか(負けるの前提かよ)!?