2nd season #15「反抗の凱歌」

ストーリー

 対ソレスタルビーイングに戦力のほとんどを割いたアロウズ。だがその隙をつき、軍内部の反連邦派が軌道エレベーターを占拠。クーデターが勃発する。

第一感想

 嗚呼、軌道エレベーターの占拠だのクーデターだの世界は大変な方向に流れていると言うのに、「君の視線を釘付けにする」だの「マスラオの奥儀」だのと、またミスター・ブシドーはトンチキな事を言い出しちゃって……(溜息)。 
 まぁ、ブシドー的には、もう「軍人」じゃなくて「武人」だから、問題ないんだろうが。ここまで来ると、清々しさを通り越して普通に気持ち悪いな(ヲイ)。
 以下感想。

ブリングの死

 イノベイター・ブリングの死は、同じイノベイター内でも様々な反応を引き出す。
 ブリングの無能を責める者、あってはならない事だと憤る者、そしてティエリアが完全に敵対する事を知った者。
 特に、リジェネと王留美の二人の動きは、もはや小者と化してしまったリボンズ以上に気になる所。
 同じイノベイター内でも「変わった子」で許される特異さといい、リジェネは対イノベイター用の措置を備えた、内部監査用のために作られたイノベイターなのだろうか。
 そう考えると、対ガンダム用のトライアルシステムを担当するティエリアと対になってちょうどいいのだが。

今やこれは常識!?

 もうライルがカタロンサイドの人間だと言う事は、どうもバレている……?
 アニューとラッセはもう知っているのだろうか(そう見えたが)。 

セラフィムの特性

 先週お目見えとなったセラフィムガンダムだが、やはりまだ何らかの特性を隠し持っているらしい。単純に考えると、ナドレから引き継いだトライアルシステムだが……。ヴェーダイノベイターに掌握されている以上それは使えないので、もっと別のシステムである可能性もある。
 しかし、刹那がいなくなった現状のトレミーでは、ティエリアがやはり頼もしい。四年間、こうやってティエリアソレスタルビーイングを牽引していたんだなぁ。
 アレルヤはもうちょっと働いてもバチは当たらないと思うよ(コラ)?

クーデター前準備段階

「正しい軍隊、正しい軍人」であるため、アロウズでさえ手出しできない場所、軌道エレベータージャックを行うハーキュリー。
 イオリアが世界統一のための前段階として、軌道エレベーターを計画したので、例えイノベイターと言えどここに手出しは出来ない。確かに巧い一手だが、逆に言うと、それだけにどんな手段を用いてでも施設を奪還する事が予想される。
 カタロンが計画に参加できなかったのは、違う意味で幸運な事だったのかも知れない。

今週のコーラサワー

 アンドレイとまさかの絡み! そうか、恋愛ならコーラサワーにお任せだな! しかし、アンドレイには軽くシカトされてしまうのであった。こらアンドレイ! そこの男はな、四年間一途に一人の女性を思い続ける、それはもう可愛らしい男なんだぞ!
 そして今回は、不死身のジンクスを生かして飛行機乗りに華麗なる転身だ。カティ大佐の配慮なのか、単純に人が足りなかったのか……。でも前者だったら嬉しい。

刹那とマリナ

「人と人が分かりあう道を探している」二人、刹那とマリナが、互いの過去を吐露しあう。
 刹那はクルジスでの親殺しを、マリナは一市民だったのが、血筋のせいで王女に祭り上げられた事を告白する。
 イノベイター達の脳量子波は、イオリア・シュヘンベルグが、「人類は変わらなければならない」と言う想いで作り上げたものだったのかも知れない。しかしその力は、あまりに優秀すぎてただの人類との意識の断絶を生んでしまった。
 こうして互いに向き合って、自分の過去や心情を語りあうのは確かに不便で正確でも無いが、人と人が分かりあうために、必要不可欠なものに違いない。
 そしてその姿は、どれだけ当人達が否定しようともラブラブ以外の何物でもないのであった(笑)。

総力戦

 アロウズの総力を挙げた攻撃に対抗する傷ついたソレスタルビーイング
 ケルディムがトランザムを使って先制攻撃で数を減らし、そのままアリオス、セラヴィーが突入すると言う戦術だったが、物量差と新型MAの性能に早くも劣勢に追い込まれる。
 戦いに参加させないと約束されたマリーが出撃しなければならないほど追い込まれたソレスタルビーイングを救ったのは、ハーキュリー達のクーデター。あのままだと完全に敗北していた。
 現状、あまりに戦力が不足しているソレスタルビーイングGNアーチャーにマリーが乗り、戦場に出る日は遠くないのかも知れない。

アフリカの決闘

 アフリカ・タワーでのクーデターを受け急行する刹那。しかしそこで待っていたのは、ミスター・ブシドーと新型マスラオ。そしてその奥儀・トランザムだった!  
 マスラオの隠し玉、トランザムがお目見え。しかし、GN粒子を半永久的に生成できるオリジナル太陽炉と違い、マスラオに搭載されている疑似太陽炉の粒子生成量は有限。トランザムなんて使ったら、あっという間に粒子が枯渇して動かなくなってしまうはず。
 それを克服するシステムが、マスラオには搭載されている……? と、気になる所で次回へ続く!

新ED

 まさかの前EDの続き。自然と一体化したような、廃棄されたガンダム達、最後に、救われた表情になる幼少の頃の刹那と、意味深なEDだった。

次回は

 サブタイトルが凄く不吉です……。これが噂の、軌道エレベーター倒壊フラグ!?