高橋弥七郎『灼眼のシャナ(19)』

灼眼のシャナ〈19〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈19〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ』シリーズ第19巻。
 以下感想。

フレイムヘイズ兵団VSバル・マスケ

 前巻から激戦を繰り広げる両軍だが、今巻では、ついに肝っ玉母さんゾフィー・サバリッシュが立つ!
 フレイムヘイズ兵団のリーダーたるその力はやはり凄まじい! って言うか、メイン攻撃がキックって肝っ玉母さん凄すぎます(笑)! 貴女はどこのストロンガーですか!
 しかし、両軍共キャラクターが多い上に一人一人の個性が濃く、いくらでも外伝が構築できそうだ。
 もはや壮大な戦記ものと化しているだけにそういう事もあり得るのかも知れない。

マージョリー復活

 我らが姐さん・マージョリーがついに復活! しかもその復活でしっかり佐藤といい感じにー!
 ついに参戦したマージョリー。次巻以降の活躍が気になる。

シャナ対悠二

 ついに復活した祭礼の蛇の頭上、一騎打ちを繰り広げるシャナと悠二。
 しかし悠二への恋が愛へと変わり、その能力を完全に覚醒させたシャナの強さは半端では無い! かつての奥方様の如く戦場で告白! さらに一方的に「誓い」のキスまで残していく等、もはや完全に、戦士と言うより将として完成している。
 祭礼の蛇が復活し、勢いを無くすフレイムヘイズ兵団だが、シャナがこれらを再びまとめ上げ、バル・マスケとの決戦に挑む……と言う構図になるのだろうなあ。

サブラクの最後

 原作でもアニメでもその壮絶な強さを見せつけたサブラクだったが最後の最後には、祭礼の蛇の巨大さに己が身の矮小さを見せつけられ、死亡する。
 公式外伝のメアとの関連もクローズアップされたサブラクだが、最後に最悪の殺し屋を殺したのは、結局小さな力しか持たないメアだった、と言えるのかも知れない。
 メア=悠二。サブラク=シャナとして見ると、何かもっと別に見方があるのかも知れない。