高橋弥七郎『灼眼のシャナSⅡ』

灼眼のシャナS〈2〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナS〈2〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ』最新刊は、本編では無く短編集。
 シャナと悠二とが、まだ道を違える事の無かった時期のエピソード、と捉えればある意味で切ない一冊。
 その他、ヴィルヘルミナと約束の二人の出会い。そしてシャナとゾフィーとが共に活動していた時期のエピソードはコミックつきで掲載。
 以下感想。

ドミザイル

 ヴィルヘルミナに対して隠し事をしているシャナ。その隠し事を探るために、ヴィルヘルミナと悠二がシャナを尾行する、と言う話。
 別名、ヴィルヘルミナの婿殿判定(笑)。
 結局、婿よりもシャナの方が大事、的な方向へ流れていくのがいかにもヴィルヘルミナらしいポイントだ。

ヤーニング

 ヴィルヘルミナが約束の二人、フィレスとヨーハンに出会ったエピソード。
 と言うか、一方的に疑いをかけて独り相撲になっていたヴィルヘルミナに対し、終始フィレスとヨーハンがラブラブしていた、ぐらいしか感想が思い浮かばないw
 そんなバカップルぶりに、ついにヴィルヘルミナも降参すると言う、何だか愛は世界を救う的なエピソードだった(ぇー)。

ゾートロープ

 フレイムヘイズになりたての頃のシャナが、ゾフィー・サバリッシュと旅をする事になった時期を描いたエピソード。
 コミックもついていて、なかなかお得。
 このゾフィーとの出会いと教育により、シャナは「羞恥心」を学んだ(笑)。と言うか、色々な意味でアラストールが危ない気がする。下手をすればロr……いや、言うまい。
 そしてゾフィーは若干魔性の女でもあったらしい。彼女の過去が描かれる日は……無い、かな?