ファイル07「沖縄、神の島」

 泉田と沖縄へやって来た涼子は、船旅の途中、謎の包帯男に襲われる。包帯男を危うげなく撃退した涼子。包帯男は、以前表参道の事件で出会った日本私設警察の男であった。
 実は観光とは建前で、日本私設警察の会長・田戸村の様子を探るのが目的であったのだ。現地の環境保護活動家をオトリに使い、田戸村の別荘へと忍び込む涼子達だったが……。

第一感想

 お絹キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
 原作でもちょっとしか登場していないのに、アニメでもちゃんと登場してくれるのは嬉しいな。しかもあの涼子を手駒にする、その底知れなさもきっちり表現されていた。
 おまけに、次回予告では幼少の頃、涼子を焼殺しかけた思い出話も暴露……。うわぁ、普通に恐ろしいなっ!
 以下感想。

今週はアクション大目でお送りします

 日本私設警察の男と涼子との戦い。目の前の車を乗り越える。突然変異マングローブとの戦い……などなど、今週はいつも以上にアクション大目のエピソードだった。
 しかしそこはかとなく、『ルパン三世』の匂いがするように感じるのは自分の気のせいなのだろうか……(笑)。

沖縄観光の二つの目的

 一つは日本の警備業界シェアを二分するJACESと日本私設警察との戦い。そしてもう一つは、泉田との二人での(登場のタイミングから見てマリアンヌとリュシエンヌの二人もいたのだろうが)旅行だろう。
 むしろ涼子的には、こちらがメインだったりして(笑)。しかし当の泉田は車の中で一人の時間を謳歌……。ええい、この果報者!……と、言っていいかは激しく疑問だw

「神」の定義

 今回登場するモンスターは突然変異したマングローブ。胎生種子を使い人間を意のままに操り、自らの生存に適した沼地をどんどん広げていく怪物である。
「自分の住みやすい環境に周囲を変えようとするのは人間だけではない」とはまさにその通りで、きっかけは人間だとしても、生き物は勝手に自らの生存領域を広げようとあらゆる事をする。
 例えば地球温暖化だか何だか、あたら「人間の影響」を重視する人間が存在するが、たかだか人間程度がやっている事は、自然も当たり前にやっている事なのだ。地球を人間様が守っている、なんて傲慢は、本当に愚かしい妄言でしかない。 
 例え人間が環境を変化させる事のできる「神」なのだとすれば、世の中周りは神様だらけだ。

どうでもいい話

 沖縄に生息する天然記念物のイリオモテヤマネコ。実は正式な発見は一九六七年と、ごくごく最近の話なのだ。先週の巨大オオサンショウウオだの、よくよく考えるとこういう人間の想像の埒外にいる動物とは、案外たくさんいるものなのかも知れない。