#18「フォールド・フェーム」

 フロンティアでは超長距離フォールドを発表。エネルギー供給は制限され、食料や水もすべてが配給制となる。シェリルはグレイスから自らの死を告げられ、アルトを探しに出かけるが高熱で倒れてしまう……。

第一感想

 大幅に遅れて『マクロスF』感想。
 新OP。本性を見せるグレイス……等と、中盤に至っても衰えないエネルギーが凄い。
 以下感想。

新OP

 ランカとシェリル二人が歌う新OP『ライオン』。
 ランカとシェリル、二人が競い合うように歌っている姿が印象に残る。アルト……何かしてた(ヲイ)? 歌詞も「生き残りたい」とか、作中の内容を観るとシャレにならない事を言っているのが怖いな。

本性を見せるグレイス

 ついにシェリルの前でも、その本性を見せるグレイス。
 シェリルが自負してきた努力を一笑に付し、所詮はアイドル、偶像とせせら笑う。シェリルに対する遠慮が無くなって、これまでよりも一層凶悪な顔をのぞかせる。
 シェリルの病気――V型感染症を完治させなかった(できなかった/治療する気がなかった?)事や、『マクロス・ゼロ』でのヒロインの一人、マオ・ノーム。そしてランカの母親とも共同でV型感染症を研究していた事も分かり、ますますその謎を深めている。サイバーグランドなので年齢なんて関係ないのは判っているが……。こいつ、実年齢いくつなんだろう?

落ちた偶像

 強く美しいプライドの持ち主だったシェリル。しかし、グレイスの裏切り。V型感染症。アイドルとして。そして一個人としての「死」を突きつけられ、ついには倒れてしまう。
 投売りされるCDが、シェリルが所詮「偶像」にすぎなかった事を明確に突きつけていて哀しい……。
 そんな彼女を助けたのは、ミハエルから連絡を貰ったアルト……。ではなく、あの矢三郎!? 矢三郎に連れられたシェリルだが、これから再び歌う事はできるのだろうか。

二人のノーム

 ここで気になるのが、シェリルとマオの関係だろう。二人とも苗字が同じ「ノーム」であるし、マオはグレイスと共同研究を行っていた。もしもシェリルがマオの子孫だとすれば、そこがグレイスに目をつけられた所以なのかも知れないが……。

アルトの二四時間

 以前、S.M.Sへの入隊を決める時も二四時間の猶予を与えられたアルト。オズマからランカを頼まれるが、一方で、シェリルを探し雨のフロンティアを走り回る。
 このどっちつかずめ! と罵ってやりたい所だが、それがアルトの役どころなのだから仕方あるまい。
 ガリア4の時は結局シェリルを選んだわけだが、今回、シェリルの前にはアルトが嫌って捨てた早乙女の家が立ちふさがっている。また、ランカの前にはあのブレラが……。どちらを選んでも居場所が無い。そんなアルトは、結局の所、予告を観る限りシェリルの下へ行くようだが。これからシェリルやランカとどうなっていくのか。

シンデレラの未来

 超時空シンデレラとしてデビューしたランカは、ついに「現代のリン・ミンメイ」にまでなってしまった。ランカ自身、かつてのシェリルのように自分の意思で歌っているものの、あのルカが立てた計画など、裏では数々の陰謀が。
 シンデレラが一二時の鐘で魔法が解けてしまったように、ランカにもシェリルのように底知れぬ「谷」が待ち構えているようだ。失った記憶、バジュラを倒した時の異常、など、種々の兆候はあるだけに不吉。