第25話「ファンファーレ・女王の目醒め」
一九八六年。
すっかり恋人のようになった音也とゆり。そんな時、再びルークがタイムプレイを始め出す。真夜がそのターゲットになったと勘違いした音也は、真夜を守るためルークに挑む。
二〇〇八年。
付き合いを続けている渡と深央。だが深央の周りで、次々と人が殺されていく。渡を巻き込むまいと、別れを告げる深央。そこに現れたチェックメイトフォーの一人ビショップは、深央にクイーンとして裏切り者のファンガイアを処刑するよう告げるのだった。
第一感想
記憶喪失って、便利ね……。
以下感想。
恋人達
朝っぱらからいちゃこらしてんなぁ……。と思いながら観ていた。でも、この幸せが続かない事が確約されている同士なのが辛い。
音也とゆり
まずはこれに尽きる。ゆり、デッレデレ。オムライス作ったり、腕時計プレゼントしたり、もうまさに蜜月ですよ蜜月。音也は音也でゆりもイクサナックルも手にして、もうウハウハな状況だ(って、こういう言い方もマズイが)。
渡と深央
親世代とはまた違う方向でいちゃこらしている二人である。互いに触るのもためらわれるような初々しいカップル。
二人を非難する名護の発言が、もはややっかみにしか聞こえない。そしてそんなやっかみには、びくともせず無言で呆れている二人(と恵)。ううん、強いな!
そういえば、最近すっかり忘れられていた静香が登場。登場したはいいが、ひどい扱いである。これぞまさにお母さん。悪い意味で(笑)。
二人の愛を壊すもの
音也とゆり。渡と深央。二組のカップルだが、当然すんなり上手くいくはずも無い。と言うか、上手く言ったら番組が終わります(ぇー)。この二組を引き裂く存在がどちらもファンガイア、それもチェックメイトフォーの一人だと言う事が皮肉としか言いようが無い。
真夜
「どうして下等な人間にファンガイアが惹かれるのか?」「人間とは何なのか?」
その疑問を解消するために、音也とルークから逃避行をしてみる事にした真夜。何か、「野良猫が歩いているから後をついていって見よう」的な、その程度の感覚しか持ち合わせていない所が「最強の駒」の名を持つファンガイアに相応しいと思う。
その能力ゆえか、ルークも一定以上の畏敬を払っているようだが、不思議とコレも借りてきた猫と言うか、「姉に萎縮している弟」のようにも見える。
人間サイドが、最近振るってないような印象を受ける分、ファンガイアサイドが凄く面白く感じる不思議。
彼と彼女達の前の選択
愛する人との充足を取るか、それとも定めた使命を取るか。そしてそれ以前の段階や、別次元の問題で悩むキャラクター達。シリーズも後半なだけに、それぞれ選択は重い。
ボーイズサイド
- 音也
「死ぬかもしれないが、男は女を守る。そういうものだ」とイクサでルークに立ち向かった結果、何と記憶喪失に……? ま、まさかこれが渡誕生のきっかけに?!
- 次狼
今週一回も登場していないが、ゆりの心が音也のものになった事を察し、黙ってイクサナックルを送り返してくる次狼に泣けた……。ラモンや力もいなかったから、三人でどこかへ旅にでも行ったのか。
次狼、あんた漢や……!
- 渡
深央が何も言わず別れを切り出した事に、風呂場で悩む渡。いつもそうなのだが、渡は音也に比べ一拍遅いキャラクターだ。音也が「女を守る!」といつものようにさらっと宣言している裏で、うだうだ悩んでいたりする。
次週、渡がばしっと深央を守ると宣言する姿が今から楽しみ。
- 名護
最近さっぱり活躍していないと思ったら、とんだ所でイクサから下ろされそうに(笑)。とりあえず、それはパワードイクサーを与える前に気がつくべき所なんじゃないかと思ったりw
ガールズサイド
- ゆり
音也と恋人関係になり、すっかりデレデレになったゆり。しかしその胸には、母の敵討ちと言う言葉が残っていて……。最後には、戦士の道を選んだゆり。次週、真夜と女の戦いを経て音也との関係にもまた変化がありそうだ。と言うか、今度は音也がゆりと真夜の間で悩む事になるんだろうが。
- 真夜
記憶喪失になった音也が唯一覚えていた「ゆりと言う女を愛している」事。それにつけこみ、「自分がゆり」だと刷り込みにかかった真夜。何と言うか、ほら、これは……本気になっちゃうフラグ(笑)?
- 深央
せっかく上手くいっていた新しい生活。しかしクイーンとして目覚めかけているばかりに、いきなり修羅の道へ……。このまま渡を、裏切り者の息子として処刑してしまうとか、そんな過酷な運命が待ち構えていそうだなぁ……。
先輩と後輩
渡と一緒にお風呂にまで入っちゃうキバット、そしてタツロット。
キャッスルドランの中に単独で封印(?)されていて、キバの感情に呼応してやって来た事からも、アームズモンスター達とは一線を画する存在/扱いを受けてしかるべきモンスターなのだろう。それはキバットとの付き合いにも現れていて、先輩風を吹かすキバットなんてどこ吹く風。
確かにキバットがいなけりゃキバに変身できないが、キバットが変身させるのは「仮」のキバの姿。そもそもキバットの仕事は戦闘中の魔皇力の制御、武器・ドラン族の召還など細々した仕事が多い。
それに比べ、タツロットは「キバを真の姿(エンペラーフォーム)に変身させる」キーアイテム。どちらも存在しないとキバが成立しないからどちらが偉いなんて上下関係を問うのもナンセンスだし、そもそもタツロットは空気を読みそうに無い(笑)。
そんなわけで、あっさり後輩にナメられてるキバット先輩なのだったw
久しぶりの男
この男がやってくると、途端に画面がにぎやかに! ファンガイアでも屈指のサイコさん、スパイダーファンガイア・糸矢の再登場だ!
相変わらず誰かの使い走りを楽しくやっているようで、今回はビショップの命令で(公式HPによると「使い捨て」らしいが)シャークファンガイアと一緒に深央をクイーンとして覚醒させるため周囲の人間や本人まで襲いだす。
かと思いきや、恵の姿を見れば命令そっちのけで目を輝かせたり、何とイクサナックル/ベルトを盗み出したりと、まったく行動の予想がつかない所が、観ていてほんとに楽しい奴。心なしか、『仮面ライダーキバ』におけるねずみ男ポジションであるようにも見える(笑)。
『モモタロスのまっかっか城の王』第1話
久しぶりに登場したタロスズ。四人のタロスズが、魔界城の謎に挑む!……もう何も言う事は無いけど、これだけは言いたい。
それはデンライナーじゃねーよ! ギンジロー号だよ! 何でさらっとジャックしてんだあのイマジン共(笑)!?
次回は
渡、男を見せる!? ガルルセイバーとタツロットが合体しているようだけど……。正直、バッシャーマグナム以外の合体はパワーアップになっていないような気がするw