『灼眼のシャナII』第20話「茜色の死闘」

 壊刃サブラクの強襲を受け、傷つくシャナ達。ヴィルヘルミナは悠二を連れ、一人因縁の相手との死闘に挑む。




 サブラク・オンステージ! 殺し屋サブラク脅威の実力がこれでもかと表現されたのが今回のエピソード。
 接近は察知できない。大規模攻撃で一気に戦力を削がれる上、受けた傷は自在法スティグマによりふさがらず広がって不利を強いられる。おまけに本人は遠距離・近距離どちらも滅法強いときたもんだ。まさに「化物」めいた紅世の王
 先週登場した徒が「あの」二人だったので(笑)余計にそう感じる。
 さらにサブラクを演じる声優さん黒田崇矢氏の低くて渋くて色気のある声が、もう……ッ! リアルでTVの前で悶えたよッ! こ、こんなのに勝てるかァッ!!
 そんな自分の一方的な敗北宣言はどうでもいいとして(苦笑)。悠二を引っ張りながら、かつての因縁の相手に単身戦うのが我等のヴィルヘルミナ
 ここ最近、料理と言う名目で食材をかわいそうな物体に変えていた姿ばかりだっただけに、久々の戦闘モード。しかもフィレスの時とは違いフレイムヘイズとして本気の戦いをしている姿は衝撃的。
 リボンやら炎やら自在式、はてはビルまで利用して戦うヴィルヘルミナ。しかしそれだけに、攻撃が一切通じないサブラクの無敵としか言いようがない力を嫌が応にも見せつけている。
 サブラクの無敵の謎を、果たして悠二が見つけ出す事はできるのか。
 ヒントは「大規模攻撃は最初の一回だけ」「姿を現している本人は目の前の相手とだけ戦う」「異様なまでの耐久力」……など。
 しかし次回この謎を解明するとしても、今回のサブラク戦で現在第二〇話……ラスト三話で三部作形式にして最終話に持ち込むとしても、綺麗なところで話が終わるものだろうか。まさかホントにあるのか、第三作!?
 ……人気作品だし、実際あったりするのかも知れない。『マクロスF』の後番組あたりに(嫌な推測)。




 ヴィルヘルミナ(と悠二?)の二人がサブラク相手に死闘を繰り広げていたその頃、吉田さんや佐藤達にも小さな動きがあった。
 サブラクが現れた戦場へ現れた吉田さん。ヒラルダを手に戦場にやってくるものの傷だらけのシャナに何もしてやれる事が無い。悠二と恋のライバルとしてつながっていても、フレイムヘイズの世界では決定的に足手まとい……。そんな事実を見せ付けられた吉田さん。何でこんなにヒラルダ使用フラグが立っていくのか……!? カムシンさん、早く来てあげてー!
 マージョリー側、佐藤にも、彼の決意に水を差す指摘が。マージョリーの力になりたくてアウトローに入るのはいいが、もしもマージョリーが死んだらどうするのか? と言う疑問。マージョリーに憧れ力になろうとする佐藤にとって、この問いはアキレス腱。マージョリーがいなくなったら、佐藤は「〜のため」と言う大義名分を失ってしまう。マージョリーがいなくなっても、悠二やシャナ、ヴィルヘルミナのために戦う……なんて言えるかどうか。
 無力なただの人間二人にとって、フレイムヘイズの世界はあまりに重い。それに対してどんな答えを出すのか。ラストも間近、是非答えを聞かせて欲しい。




 次回はシャナも戦い加わり、悠二がサブラクの謎を見破って、サブラク戦、決着?