『灼眼のシャナII』第19話「言えなかったこと」

 街の人間を人質に取られ、ザロービに言われるまま誘導される悠二。悠二は誘導されながらもついに策略を看破する。そして、彼自身が「言えなかったことも」……。




 悠二、これまでの鍛錬の成果の一つを見せると同時に、自らの言えなかったことにも気がつく。
「ザロービが誘導し、ビフロンスの長距離攻撃でフレイムヘイズを仕留める」と言う策略を持ち前の頭脳で見破る。途中、田中にメッセージを送るなど、やはり非常時の悠二は冴えている。
 悠二はやはり覚悟を決めたフリを、悟った事を言っていただけだった。本当は街を出たく無かったし、自分の手で街を守りたかった。でも自分ではシャナたちに比べて無力なので、街を出るとか言っていただけだった。
 頭ではなく腹で覚悟を決めた悠二は、鍛錬の成果かあたら強い! 封絶を張り、ザロービの首を折り、炎弾で焼き、ブルートザオガーで刺し殺す! ザロービ自身が力の弱い徒であっても、悠二の初勝利には違いない。
 策略を見破り、ヴィルヘルミナ達にも「不精不精」実力を認めさせた。しかし、悠二が言えなかったことを言う前に、街を炎が包む。炎の主は、零時迷子にとってもヴィルヘルミナにとっても因縁の相手、壊刃サブラク
 


  
 今回は、田中の葛藤にも決着がつく。
 悠二のメッセージを理解し、マージョリーに合わせる顔が無いと迷いながらも、悠二を助けるために走り、頭を下げ、きちんとマージョリーと別れを告げる。田中の漢っぷりと、それを許すマージョリーの姐さん肌に泣いた。
「それぞれの道」での佐藤と田中の別れは文字通り明暗別たれていたけれど、今回は黄昏時の、昼でも夜でもない両方交じった時間帯の別れ。




 悠二とか田中とか、男達が活躍したけれども、本当に輝いていたのはアラストールのこの一言。
悪化せぬか?