『灼眼のシャナII』第18話「錯綜の悠二」

 体術の他に、マージョリーに師事し自在法の鍛錬も開始する悠二。憑き物がついたように鍛錬を急ぐ姿に、マージョリーは「覚悟は頭ではなく腹で決めるものだ」と戒める。だがもはや人間ではなく、フレイムヘイズ側の人間なのだと覚悟を決めた悠二は聞く耳を持たない。だがそんな悠二に、シャナと吉田は反発する。
 そんな悠二を、バル・マスケの徒・ザロービが狙う。




 今回は、マージョリーの「覚悟は頭ではなく腹で決めるもの」と言う言葉すべてに集約されるエピソード。
 前回の体術、今回の自在法と、技術を学んで向上させようという積極的な態度が印象的な悠二。
 しかし、マージョリーを引っ張り出すために駆け引きまがいの方法を使う事。母親が倒れても他人頼みである事。吉田さんの好意を「吉田さんに」迷惑だからと断る事。シャナと一緒に行くと言う言葉に都合よく乗っているだけのような態度と、頭で理解して言っているだけで、そこに「本人が無い」と言う印象を受けた。
 すべてを他人のせいにして、否定していれば、そりゃ自分は傷つかず、都合よく覚悟も決まる。
 これまで様々な葛藤の末「坂井悠二が好き」と言う結論に辿り着いたシャナと吉田さんが怒るのも当然。
 覚悟の点で言えば、ヒラルダを使う時は自然に使うと決めている吉田さんの方がずっと決まっているわけで。 
 しかしそれを本当の自分だと勘違いしたままの悠二は徒・ザロービに補足されてしまう。
 体術、炎弾、ブルートザオガーと、手持ちの武器は不完全ながら揃っている。このまま一人で戦って、敗北してしまうのか。それとも勝利するのか。




 今回のアイキャッチはバレンタイン仕様。何とタイムリーな。その愛を、少しでいいから池に分けてあげてください(笑……っちゃいけない)。