第20話「神はどこまで僕らを試す」

 月落下から生き残るため、各地のシェルターと超弩級スペースダイガン・アークグレンへ全人類の収容を開始する新政府。しかしシミュレーションの結果、地上そのものが破壊され、地下に逃れた人間はおろか、地球上すべての生物が全滅する事が判明する。ロシウは人類生存のために、苦渋の決断を下す。




 ロシウが下した苦渋の決断。それはカミナシティ以外の人間を見捨てる事。しかしムガンの攻撃から人々を守るため、アークグレンに乗りこみそびれたカミナシティの人間すら見捨てる事になってしまう。
 少しでも多くの人類を助けるため、苦渋の決断を続けるロシウ。かつてのアダイ村の司祭のように、あるいはロージェノムのように、犠牲の上に人類生存の道を探すロシウ。
 いよいよアークグレンが出航したが、ここですべてが反転する。
 アンチスパイラルの尖兵たるムガンに、ガンメンの装備が有効だった。元々、対アンチスパイラル用に開発された戦闘兵器だったガンメンなればこそ、その武器が有効であるのが当然の事。
 グラパールがぱっとしなかったのもうなずける話で、今よりも優れた文明を持つ人類が作った兵器のデッドコピーであるグラパールがムガン相手に無力だったのもうなずける。
 自分達が倒したもの、排斥していたものがアンチスパイラルの最大の対抗策の一つだった。逆転していくロシウの政策。無念を飲む他無いロシウの行き着く先は、リーロンが心配していたように「壊れてしまう」事なのか。




 今回は特にキタンを初め、ダヤッカ達、大グレン団メンバーが熱く復活ののろしを上げる!
 家族のために政府の仕事を辞めたダヤッカ。自分の生き方を貫くため、ショットガン一丁でムガンに立ち向かっていくキタン。そしてガンメンをしっかり整備して、持ってきてくれるレイテ! 不敵な笑顔がステキすぎるwwww
 不老不死の体を手に入れ、すべてを見届ける役目を果たすヴィラルの隣のシモンの前に、絶望を告げに現れるニア。そのニアを撃つのは、いよいよ第三部に登場したヨーコ!
 第三部、いよいよ佳境!