『灼眼のシャナII』第17話「それぞれの道」

 零時迷子に刻印を打たれ、もう逃げも隠れも出来ない。悠二は強くなるために、さらにシャナとの鍛錬に励む。
 一方、佐藤はアウトローの構成員になる事で、マージョリーの手助けをしようと決意する。しかし、マージョリーの手により一度、真竹を失った田中は彼らの前に顔を出せずにいた。




 一周遅れの『灼眼のシャナII』感想。
 と言うワケで以下隠蔽。ステルスフィールド(番組違ッ)!
 以下感想。




 フィレスの襲来、『銀』、ヘカテーに打ち込まれた刻印と、多くの謎は残された。しかし、そうであっても一息に謎が解けるはずも無く、時限爆弾のカウント中のような平凡な日常は流れている。
 そんな時間の中で、それぞれのキャラクターが歩むべき道を探し始める。
 今回顕著だったのは、佐藤と田中。
マージョリーについて行く」ために、フレイムヘイズの支援組織であるアウトローに参加したい佐藤。しかしそれも、やはり命の危機と隣り合わせの仕事。それでも、そうと決めたからにはその道を往くしかない。
 一方の田中は、もうマージョリーと顔を合わせることも出来ない。最初は彼女についていきたかったのに、そんな憧れの彼女は真竹の命を奪った存在にもなってしまった。これから彼女について行こうとすればするほど、彼女にも危険が訪れるかも知れない。マージョリーよりも真竹を選んだ田中。その選択を決して責めない佐藤が男だ……!
 互いに背を向けて分かれた二人の道が、佐藤は暗く、誰もいない道。田中は明るく、人が大勢いる道と言う分かりやすくも明白な対比が哀しい。




 田中に彼女を選ぶ事を決意させた真竹。奇しくも、マージョリーから田中を奪った結果に?……と言うのは大袈裟か。しかし彼女が田中を真っ直ぐに見据える視線や、毎日を頑張る姿勢そのものが、マージョリーへの憧れよりも彼女への恋心を選ばせたのだから……。やはり恋する乙女は強いというべきか。
 その頃、自身の命を対価にフィレスを呼び出す宝具ヒラルダを手に、その時が来れば使用する決意を固める吉田さんも、やはり強い。




 渦中の中心とも言える零時迷子を身の内に秘める悠二。シャナとの鍛錬のレベルを上げ、ついにシャナから木刀を弾き飛ばすと、目に見える一つの結果を出す事に成功する。
 しかし、どうもそれは事態への焦りをどこか感じさせる様子。具体的にどう、と言うアクションよりも、むしろ声の演技で「焦ってるな」と感じた。声優さんの力量の重要性を改めて実感させられた。




 来るべき戦いに備えるシャナ達。しかしバル・マスケもそれは同様。アウトローを襲撃し、フレイムヘイズ達の情報支援を分断する作戦を順調に実行中。これまでのアウトローから送られてきた情報精度の低さはこれの伏線だった。
 次回は新たな徒が。ヴィルヘルミナを追い詰め、またフィレス達を追い詰めた仇敵・サブラク、の下っ端ザロービが登場!