『灼眼のシャナII』第16話「つきせぬ想い」

 フィレスらが引き起こし、ヘカテーらの介入で混乱を見せた事態はヨーハンによって納められる。状況の整理と確認、今後の対策を立てるシャナ達。その中で吉田だけは、フィレスから与えられた宝具に悩まされていた。




 第一クール、と言うより前半をドラマチックに終え、ストーリーは後半へ。それに伴い、OP・EDも新しいものに変更。
 新OPはアクションの気合が入りまくりで、嫌が上にも期待が高まります。新EDも、決戦ムードを迎えシリアスな雰囲気に。




 状況の整理と確認と言っても、謎に対して分かった事はあまりに少ない。ぜいぜい分かっているのは、

  • 今回の騒動はフィレスがヨーハンに会いたくて悠二を破壊しようとした事から始まった。
  • ヨーハンはマージョリーの自在法を利用して自分の体を再構成して現れた。
  • 近衛史菜は零時迷子の見張り役だった(騙されたのは、ベルペオルの鎖のせいだった)。
  • 零時迷子に発信機のようなもの(刻印)が打ち込まれていて手出しが出来ない。
  • 次の目的は悠二の破壊による零時迷子の転移。

……ぐらい。
 それもあまりどうでもいい瑣末な事ばかりで、肝心の所は何も分かっていない。
 その間にも、バル・マスケサイドでは教授を初め着々と計画は進行している。……教授、銀(暴君)につきっきりのようだけど星黎殿の修理は(笑)?
 アウトローから整理されていない大量の情報が送られてくるのも、一応バル・マスケがアウトローを一つずつ潰していって情報の整理ができていない、と言う伏線か? そうだとしても、明かされるのはもう少し先なんだろうが。多分お仕事しているのは、出番の無いシュドナイ(苦笑)。
 シャナ達は改めて悠二を破壊させない事、これが大きな戦いの前触れであると感じ、改めて戦いへの覚悟を決める。




 先週、史菜が消えてしまった事で、悠二、吉田さんに特にその影響を受ける。
 存在の力が消え、史菜は最初から「いなかった事になった」。あれだけ迎えに言っていた真竹も覚えていない。色々迷惑をかけたり、遊園地で遊んだり、清秋祭のパレードに一緒に歩いた事も、悠二達以外からは誰からも忘れられてしまった。
 そしてそれは、悠二と吉田さんがしかるべき選択をすれば、その身に降りかかる事でもある。
「ここに居続けるためには力がいる」。
 悠二がその力を得るため、鍛錬を再会。ソラトが使用していた宝具、ブルートザオガーを武器に、少しでも戦う力を得ようとする。
 一方、吉田さんは吉田さんで深い懊悩の中に。
 その原因は、フィレスが吉田さんに渡した宝具。それは吉田さんの存在の力をすべて消費してフィレスを呼び出す事が出来る、と言うもの。
 悠二を破壊させないため=ヨーハンのため、と言うフィレスの言い方からは恐ろしく利己的なものを感じる一方、同じ「恋する女」に戦う力を与えてやった……と解釈できるような気もしないではない(笑)。あくまで、好意的に解釈すれば。
 自分の消滅への恐怖。それは史菜が消えた事ではっきり目に見える形になって現れる。悠二は守りたい。しかし使えば自分は消え、悠二とシャナだけが残ってしまう。
 恐怖と嫉妬の間で、宝具を捨ててしまおうとした時、悠二の鍛錬を目撃する。その姿を見て、悠二と同じ場所に立つために宝具をももち続ける事を決意する。
 苦難受難続きの吉田さん。妙にフレイムヘイズから物を貰う率が高い吉田さんも、今回貰ったのは最悪の部類に入る物。終盤、宝具を使い存在が消えてしまうのか。カムシンさん、出番ですよ(何)!


  
 
 また、ヘカテーも史菜を回収した事で何かしらの影響を受けたようにも見え……? と、ここでラスト。引っ張るのが巧いな、このやろう!