『仮面ライダーカブト』「第39話」

 前回、ひよりのいる謎の世界に辿り着いた総司。しかしあれから何度ハイパークロックアップを繰り返しても同じ世界には辿り着けない。ひよりの部屋のレシピを作る事で、出会えないまでもせめてその気持ちを表現しようとする総司。
 麗奈の落とした緑色の石によりひよりと再会するも、そこには自分自身がダークカブトに変身して立ち塞がる。


 と、いつの間にやら三クールも終わりに突入し、ダークカブトも登場した『カブト』。
 あまりに明かされない物も人も唐突に登場していく展開の中で、作品としては四分の三も消費していた事に気がつきませんでした。
 漆黒のダークカブトゼクターを手にする総司(以下「黒総司」)が同じ総司を排除しようとする事は、これまでZECTに囚われていた事から考えても、黒総司が総司を警戒している現われなんじゃないでしょうか。
 現にカブトには暴走装置がつけられていて、それは総司の手では解除できない。
 総司がひよりを守るためにも、ZECTの影響下にある者は例え自分自身でも近づけさせない、と言うのが本音でしょう。
 ダークカブトは、太陽を象徴するカブトが月に隠れた姿=ZECTの思惑から外れたイレギュラーのものである証なのかも知れません。
 以下箇条書き。

  • 大介と麗奈

 ドレイクゼクターを取られて出番も少ない大介とハイパースティングでワームとしての記憶を失った麗奈の出会い。
 麗奈の人間/ワームの記憶と心は作品テーマとして非常に面白いのですが、ドレイクゼクターを常にパーフェクトゼクターに徴収される危険のある大介ではちょっと危ない出会いだなぁ。
 そしてゴン、露骨に嫉妬(笑)。

  • 彼氏

 樹花の彼氏疑惑に大混乱する総司。こんな調子なら、新がひよりと結婚する世界ではどんな反応をしていたやら。多分、お姑さんやっていたのは間違いない。

  • 神代哀歌

 ラブレターにお断りの返事を出すために腱鞘炎になってしまった神代。腱鞘炎でも頂点に立つ男。
 岬さんのために専門かけそば屋台まで作るものの、なんと新とラァヴァヴだからと嘘までつかれて大ショックの神代。
 友情と恋の狭間で揺れ動く……なんて展開にはなってなさそうな神代でした。

  • 地獄兄弟のお食事

 地獄兄弟、本日の食事は地獄ラーメン(インスタント)。あんたら、ほんとに住所不定なのねぇ。しかも、影山は犬も羨ましがり、矢車はそんな事すら闇に対しての授業に応用。
 っていうか、今回出番これだけかよ(笑)!


 次回は一週お休み。別にいいやと思ってしまう自分が、なんだかなぁ。