『仮面ライダーカブト』「第12話」

 前回から続く新に突きつけられた命題「忘れている大事な事」。ワームとの戦いの中、ピシャリと総司から言われた「友情を言い訳にして俺を頼るな」に目が覚める新。
「ワームを倒すためにZECTに入った」事を思い出し、新はちゃっちいピストルでワームに立ち向かう! まさにこれこそ加賀美新
 ザビーゼクターに認められるような「守る」男ではなく、本来「倒す」男の新。それを思い出した事により総司が家に誘うところが熱い。
「友達」では無い二人ですが、しかし並ぶといい二人。スクラッチを必死で二人削っている姿は、本質的なところが同じ事を示唆していると固く信じてます。
 反面、可哀想なのが大介。せっかくドレイクとして登場しているのに、何だか新の当て馬に使われたようにぱっとしない。
 ワームに殺された人間がダブるという新も乗り越えた試練で、カブト=総司の言い分が正しいと知りつつ殴りかかるドレイク=大介。
 戦う決意をするのはいつの事か。次回は何と矢車復活!? ザビー復活か!
 以下箇条書き。

  • カブトゼクターとドレイクゼクター

前のザビーゼクターとの戦闘のように、空中で激突して帰るこの二つ。あんたら、何でゼクター同士そんなに仲悪いの?

  • ゴン

大介にくっついてくる少女。どうやら記憶喪失のようで。気のせいか、井上脚本で記憶喪失ってもう定番になってるような気がするなぁ。

  • 三島

通称ゴローちゃん(笑)に岬さん直談判。ZECTに所属しない有資格者を次々と抹殺するのはおかしいという最もな意見を「何もわかっていない」一蹴する三島。やはりZECTそのものがワーム根絶を目的として作られた組織ではない、という事か。そしてこの食事を妙に大切にする『カブト』にあって一人味覚が無い三島。元有資格者でシステムの弊害で味覚が無くなったのか。

  • どちらがモテるか

連れてこられた女性の数で勝負をつけようとする総司と大介。大介はアルティメットメイクアップで大勢引き連れてくるも、女性達が総司を知っていたせいで全員そちらへ流れていく! なぜ知ってる女性達!? 今までどんな伝説を作ってきたんだ、天道総司
 そんなわけで、前回とかわって楽しめた今回。井上脚本緩急の妙味と言うか、演出が若干控えめだったからと言うか。
 アルティメットメイクアップに慣れたせいだと思います(笑)。