第48話「残されたU/永遠の相棒」

 以下感想。

タブーの連続攻撃

 ユートピアの圧倒的能力を前にしてもなお、フィリップが消えてしまう事を受け入れられず変身できない翔太郎。その危機を救ったのは、何とタブーに変身した冴子だった!
 光球の連続発射でユートピアを足止めするが、それも失敗に終わる……。あのですね冴子さん。それはベジータから始まって、絶対に倒せる見込みの無い攻撃なんですよ(ヲイ)。

加頭の正体

 タブーの攻撃を生身で食らっても平然としていた加頭。その正体は、劇場版で猛威を振るったNEVERと同族であった。
 財団Xでもすでに研究の打ち切られたNEVERに何でエージェントがなってんの? と不思議だが、逆に、エージェントだからこそ、危険な園咲家相手に何があってもいいように、手持ちの技術でNEVERにしているのかも知れない。
 それにしても、真に驚愕すべきは、加頭本人ではなく焦げもしない服の方だと思うんだ(笑)。009の防護服かよ!

海辺でキャッチボール

 何と言う事でしょう。シリアスな展開のはずなのに、翔太郎とジミーが浜辺で追いかけっこ並みに恥ずかしい青春シチュエーションです(ヲイコラァッ!)。

今週のフィリップの名言

「優しさは、君の一番の魅力さ」
「君の友である事は、僕の誇りさ」

 等等、フィリップから名言が飛び出す。こういう言葉がさらっと出てくるあたり、あの園咲パパの息子だなあ、と変な所で実感するのであった。

襲われる仲間達

 フィリップを精神的に追い詰め、若菜の能力を最大限引き出す為、次々と仲間達を襲っていくユートピア。のっぺらぼうになっているのは、襲われた彼らから希望や感情が消失してしまった、その表れか。
 しかし、気になったのが亜樹子がやられた後。何故そこにスリッパが……。まさか、スリッパで戦ったのか亜樹子所長!? さすが所長、ハンパねえ……!

半熟玉子じゃいられない

 半ズボン時代にはおやっさんがいた。おやっさんがいなくなった後はフィリップがいた。だから自信が無くても、いくらでもハーフボイルドでいられたし、時にはそれが皆に求められ、肯定される時もあった。
 しかし、今回ばかりは半熟玉子じゃいられない。翔太郎が変身を躊躇ったせいで、相棒は嘆き悲しみ、たった一人の姉は加頭に利用され、仲間達は感情を奪われてしまったのだから。
 全ての責任を背負って、翔太郎がおやっさんの帽子を手に、たった一人で加頭の元に向かう!
 おやっさんの帽子+ガジェット勢揃いで迎えるユートピア戦は、主題歌が挿入歌として流れて実に燃え! くすぶっていた野比翔太郎(違)に対するカタルシス、全開のシーンだった。
 しかし、ガジェットの中でもフロッグさんだけ特に何にもお仕事していないのがどうにも……(笑)。

冴子の最後

 最後の最後、加頭の愛が本当だったと知ってなお反抗し、若菜を守る為死ぬと言う皮肉な最後を迎えた冴子。
 冴子が加頭に言った通り、何でもかんでも男から与えられるだけでは満足できない。あるいは、納得できないのが冴子であり、また園咲家の人間の気質、と言うものなのだろう。
 自分の価値を園咲パパに証明する為には、全て自分の手で何事かを成し遂げなければならない。その生き方を貫いた、冴子の最後であった。

仮面ライダーとは

「例え敵がどれほどの巨悪であっても、体一つになっても悪を倒す。その心こそが仮面ライダー!」
 かつての平成ライダーシリーズで、これほど明確に「仮面ライダー」とは何か、なんて示した作品もそうは無いだろう。それもこれも、これまでの翔太郎達のキャラクターや風都作りに大いなる説得力があったればこそ。

W CJX対ユートピアドーパント

 感情を吸い取るユートピアだったが、CJXの感情はユートピアが吸収できる量をゆうに超えていた。冴子を愛するのも、結局は独善的なものにしかなれなかった加頭に対し、メモリの力を収束するプリズムメモリを使用するのは両者の対比としてはぴったりのセレクトだと思う。

さよなら、相棒

 もうね、エクストリームメモリを閉じるダブルの手が生身だとか、そこでかかる挿入歌が『Cyclone Effect acoustic edit.』とかね、もう反則ですよ……! 相棒達の別れに、もう涙が……。

涙が引っ込むその理由

 包帯巻き巻きでミイラの竜を見て、涙引っ込んで大笑いwww
 復活早すぎるんだよこんちくしょう! どこまで不死身の男なんだお前は!

プレゼントは

 翔太郎一人でも変身し、街を守れるようにとロストドライバーが。そして、相棒、翔太郎に対してのフィリップのメッセージが……!
 こんなの貰ったらもう半熟玉子じゃいられない! 翔太郎、次回最終話でどう変化しているのか期待大。