第47話「残されたU/フィリップからの依頼」

 以下感想。

ミックの帰還

 ミック帰って来たー! さすがミック、ただの猫になっても、大切な存在です。

フィリップからの依頼

 行方不明になった若菜の存在を感じ取ったフィリップは、翔太郎に若菜を探し出して欲しいと依頼をする。
 すでにその体が長く保たない事を知っていたフィリップは、あらかじめ翔太郎に釘を刺すかのような事を言うのだが、翔太郎はあっさりと、

「お前の為に耐えられねえ事なんかねえよ」

 等と言ってしまう。そういう軽い所が、翔太郎がハーフボイルドである所以なんだろうなあ。

新たな投資対象

 メダル! メダルじゃないですか! 直接つながりは無い、と言う事だが、これが登場した時、色々妄想が盛り上がったものです。

冴子、その変化

 園咲パパに、自分が若菜より優れていると示す事が存在意義だった冴子。しかし今、父を失い、若菜を失い、その存在意義をも見失って心情に変化が生まれてきた様子。
 家族ありきの存在意義が失われて、初めて自分と向き合えるようにあった冴子。その変化があったからこそ、「物」と蔑んだフィリップにヒントを与えるような事もしたのだろうか。

加頭のガイアインパク

 人類を非絶滅種族にしようとしていた園咲パパのガイアインパクトと違い、加頭のガイアインパクトは非常に過激。
 財団Xの所有する人工衛星に若菜をダウンロードし、人類選別を地球規模で行う。その結果、メモリ適性の無い人間は瞬時に消えてしまうと言う恐ろしきものだった。
 その全てが、冴子がミュージアムのトップにするためのものなのだとすれば、愛が深すぎやしないだろうか。

地球に近づきすぎた存在

 フィリップの体が消えるのは、フィリップ、そして若菜が地球に近づきすぎたからだと言う。
 地球と言う巨大なデータに近づきすぎた結果、フィリップ達はもはや一個人では無く、単なるデータの一部となってしまったらしい。この辺り、非常にSFしている場面でちょっとぐっと来た所。
 ガイアインパクトはそれぞれ違っていたが、結果として、人間を情報として扱う、と言う点では共通しているのかも知れない。

シュラウドの森

 やっぱり、シュラウドの森に(笑)。
 シュラウドに詰め寄る翔太郎だったが、そこでフィリップ救出の依頼はシュラウドがおやっさんにしたものだと言う事が明かされる。
 シュラウドからすれば、おやっさんも井坂と同じように園咲パパを倒す為の手駒の一つだったのかも知れない。だが、

「来人はもはや復元されたデータの塊では無い」
「悔い無く消えさせて欲しい」

 と言う言葉から、井坂の失敗から、来人に人間として分厚いおやっさんの下で、少しでも人間的な経験を積んで欲しい、と言う親心があったのも……と、考えさせれるようなセリフも。

フィリップと風都

 最初こそ、人間味も無く悪魔のような奴だったフィリップ。だが今では、街も人も愛する、紛れも無い人間。そんなフィリップの変化が、改めて分かるパーティーシーンだった。

四人、突入

 相変わらず、無茶苦茶な竜……(笑)。あと、亜樹子もさらりと不死身キャラだ……(苦笑)。

「これがふざけている顔に見えますか?」

 正直、何考えてる顔かどうか分かりません(ぇ)。 

翔太郎、変身拒否!

 次に変身するとフィリップが消えてしまう。それを知り、どうしても変身できない翔太郎! 最後の最後で、ハーフボイルドの悪い所がきたー!
 あまつさえ、生身でユートピアに殴りかかるとか、色々無謀すぎる!

ユートピアの力

 ユートピアメモリの力とは希望の力。他人の力を奪い、自分のものとする。と、テラー並みにふざけた反則メモリだったー!
 テラー同様精神干渉系能力なんだろうが、それにしたってそれは反則過ぎやしないだろうか。それ以外に、重力やら斥力やらがっつり操ってるくせに……!
 アクセル=竜は、噛ませとなって丸焦げになっちゃってるし……! 相変わらず、どうしてそれで死なないのか。不死身すぎるぞ、照井竜!