『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』第二十四話「小覇王の挑戦」

 以下感想。

最初にたどり着いたのは

 袁術討伐に軍を挙げた武将達。最初にそこに辿り着いたのは、孫策軍だった。まあ、一番距離が近いしね。

真の勇気

 袁術とだって話し合いで解決しようと言う孫権。しかし孫策は、この世には本当に話の通じない悪党もいる。そんな輩には、命にかけても戦わなければならない、と言う。
 消沈する孫権に、孫策はその優しさも、また勇気の形の一つだと説き、慰めるのだった。
 父・孫堅を喪い、その後、小覇王と呼ばれるまでに勇躍した孫策孫権に対する態度も、兄と言うより父に誓い役割を持っているようにも見える。
 しかし孫堅譲りの赤い襟巻を巻いた後の、何とも言えない瞳の描写に、孫策もまた、父を想う子としての部分が残っている事が垣間見える。SDガンダムながらここまで細かい表情にも気を使う、スタッフさんが最高過ぎる。 

策の応酬

 城、と言うよりも要塞と呼ぶのがふさわしい袁術の城を攻略する為に、軍略を立てる周瑜
 一方、袁術軍についていた張繍、(と言うより)賈詡は、その策を見抜き、策を立てる。
 だが全ての策は、孫策の最終的な目標である父・孫堅の仇である紀霊をその手で討ち取る為のものだった。
 短い時間の中でそれぞれの軍略・思惑が乱れ飛ぶ、実に見応えのある一話だった。

ヘタレ張繍

 軍略をすべて賈詡に頼る張繍に、草食系的なヘタレの姿を見たw
 どうでもいいが、張繍さんってそんなキャラだったっけ(笑)。でも、後の経歴を考えると、賈詡が曹操に取り入る為の餌にされそうだよね……(苦笑)。

孫策対紀霊

 因縁の孫策と紀霊の戦いは、やっぱり袁術皇帝軍最強武将(笑)紀霊の敗北に終わる。
 しかし、単なる必殺技の打ちあいで終わらないのが今回。わざわざ紀霊の武器を使い、通常攻撃で冷酷ともとれる態度でトドメをさす孫策
 おまけに「てめえごとき」「このドブネズミが!」等等、その姿は、抑え込んでいた激情が一気に噴出したようでもあった。

次回は

 珍しく(?)ラスボスオーラを見せる袁術。だが、袁術を倒そうとする孫策達の前に立ちふさがるのは呂布! そして、次回は孫策の最後!?