『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』第十八話「江東の小覇王」

第一感想

 後に江東の小覇王と呼ばれる孫策、その勇躍、最初の一歩。
 何かこう、劉備以上に主人公しているように見えるのは、はたしてどういうわけか(笑)。
 以下感想。

袁術、被害妄想

 江東に孫一族が進出し、その報告を受けて焦ったのが袁術。自分の玉璽を狙いに来たに違いないと、被害妄想が炸裂する。
 そんな袁術に対し、紀霊が水軍を率いて殲滅してくると提案し、出撃する。
 って、前は「最強武将」だったのが、今回は「三璃紗最強の水軍艦隊」と来たもんだ。随分大きくぶち上げたなあ。紀霊に任せるより呂布隊に任せた方がいいと思うのだが、今回はお休みか。

生活の知恵

 青竹を薪に使ってしまう、お姫様な尚香に対し、これまでの生活からか、物知りな陸遜
 二人の出自の差を描きつつ、後の周瑜の策にもつながってる所が巧い。

民を守る侠達

 紀霊配下の水軍艦隊の攻撃から、民を背中に守る部隊兵がいい仕事……! 名前のある武将の必殺技で吹っ飛ばされるだけが仕事じゃないぜ!
 そして、周瑜の竹さばきが尋常じゃない。一人華麗過ぎるじゃないか!

周瑜の策

 父・孫堅の死の原因を作った一人である紀霊に対し、怒り心頭の孫策。しかしそんな孫策を抑え、一策を講じ、見事に敵水軍艦隊を奪ってしまった周瑜
 劉備曹操と言った一人の人物のカリスマで集まった両軍とは違い、こうやってトップを支えるナンバー2がいて、ヒロインがいて、家臣団がいる所が、孫策が妙に主人公に見える所なのかも知れない。

太史慈の帰還

 孫策には屈さぬ、と何処かへと去った太史慈。その太史慈が、尚香と陸遜にピンチの前に現れた!
 しかも、同じ江東の武将を集めての帰還であった。元ネタをきっちり拾っての再構築に感動。コミックス『三国伝』では尺の都合上描き切る事が出来なかった部分だけに、感動もひとしお。

最初の一歩

 江東の武将・太史慈が配下に。そして陸遜周瑜の弟子となった。江東の小覇王と呼ばれる事になる孫策、その快進撃はここから始まった……。
 と言う事で、第二部の孫一族編はいったんこれで終了かな? 劉備曹操の激突が本格化し、赤壁が近づいてくると出番になるのだろうか。 

次回は

 ついにあのウラナリが皇帝宣言? もはや、玉璽が呪いのアイテムと化してるー(玉璽:持つと皇帝宣言する。その後、死亡する)!