『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』第十七話「新天地」
第一感想
遅れ遅れて感想を。
アニメ『三国伝BBW』孫家のターン!
孫家はコミック版では劉備、曹操の影に隠れる立場(劉備がにっちもさっちもいかなくなった時話題に上る第三勢力的な扱い)だったが、アニメではそんな事が一切無し!
孫堅から始まって、孫策、そして未だ戦いに対して迷いを持つ孫権と、孫家に受け継がれる勇気の系譜がしっかりと見てとれる構成である。
以下感想。
新天地
孫策を一族の長とし、新たに求めるは新天地。長江の東、江東の地であった。
領主がいない事から賊の無法に苦しめられる民の為、新たな国を作ろうとする孫策達。
この辺り、劉備、曹操とはまた違った立ち位置から語られる構図になっているのが面白い。三者三様の、統治のあり方が見て取れる。
陸遜、尚香に逆ナンされるの事(違)
戦で村も親も無くし、天涯孤独の身となった陸遜。ひょんな事から尚香に助けられ、そのまま尚香の招きで孫一族と行動を共にする事に。
力無き者に手を差し伸べて家族とする……先にも言ったように、劉備、曹操に欠けている「一族」とか「家族」だとかは、孫家で補完されている。
しかしさすが高貴な出自、逆ナンが見事に様になっている尚香であった(だから違!)。ああ、劉備とのフラグはさっぱり立たないと言うのに……。
水賊達
今回陸遜に絡んできた水賊達は、コミックスで胡玉ハイドラの手下として登場する水賊達。演者となったガンダムアスクレプオスだけに、実はあのモノアイをズラすとガンダムなのだが、それをまったく感じさせないザコっぽさ(笑)。
孫策対太史慈
コミックスでもはしょられた、幻の戦いがここに!
しかもアニメならではの迫力で、がっしゃんがっしゃんトンファーと飛ばし、なおかつ武器を変形させて「ソロモンよ、私は帰って来たー!」的な一撃等と、迫力満点のアクションが繰り広げられる。
演者が演者だけにアリだが、孫策の何と言う突撃技……!
ここで一度、孫策に敗北した太史慈が孫策の誘いを断る、と言うのは「兵をまとめて戻って来た」と言う太史慈の話をリスペクトするフラグ?
受け継がれる虎の系譜
何と言っても感動したのが、孫策が虎錠刀で孫堅の技・猛虎獣烈覇を繰り出した事。
孫策が父・孫堅と同じ道を行く姿を描く事で、例え孫堅は死んでも、その志は確実に息子へ受け継がれている事が見て取れる。
そんな孫堅、孫策の背中を見る孫権の成長は、展開的に、後の赤壁辺りで描かれるのかな……?
次回は
因縁ある紀霊との再戦! って、何で背景が竹ー!?