清家未森『身代わり伯爵の花嫁修業(1) 消えた結婚契約書』

身代わり伯爵』シリーズ、新展開。タイトル形式も変更されて、花嫁修業編に突入!
 リヒャルトと婚約したミレーユは、男装して第五師団団員として働きながらお妃修業を受けると言う二重生活に突入。
 町民から貴族生活に、本格的に入りこみながらも、いつも通りのミレーユ節で、男らしく(?)王宮を突き進む姿が微笑ましい。
 と同時に、「ラブ増量!!」の文句通り、婚約した事でリヒャルトと堂々といちゃいちゃする姿にもうにやにや。
 とは言え、そう上手くいちゃいちゃできるはずもなく、リヒャルトは結婚するまでミレーユに手を出すな、と釘を刺され、堂々と二人の結婚に反対する恋敵が現れて……と、花嫁修業は早くも前途多難。
 シリーズも早一〇冊を超えた現在、はたしてどこまで続くのか。ビーンズ文庫の長編シリーズは妙に長く続くので、どこまで続くか興味津津である。