第29話「悪夢なH/眠り姫のユウウツ」

第一感想

翔太郎「実は俺、ハードボイルド萌えなんだ」

 と言う話ですね、分かります(ぇー)。
 多分、『W』を見ているある種の人は確実に連想したと思うけれども(笑)。 
 以下感想。

「あまりに不条理」

 フィリップにそう言わしめたのが、ナイトメア・ドーパントの能力。他人の夢に侵入し、それを自在に操る能力。
 確かに不条理そのものの能力だが、こいつもやはり特殊型メモリの例に漏れず、戦闘能力そのものは低いようで、ダブル相手に逃げっ放し。しかも、眠らせた相手の能力や装備は夢の中でも使用可能と、致命的な欠陥まで。
 コイツはつまり、夢の中でも現実でも、自分より強い相手には逃げ専門、と言うドーパント。だとしたら悲し過ぎるが、そこはお約束。夢の中で相手を殺したら、現実でも死ぬ……なんて、そんな能力もあるに違いない。いやきっと。 

眠り姫のユウウツ

 眠って無いけど(笑)。今回依頼しに来たのは、大学生の姫香。ちょっとムカツク話し方で亜樹子の反感を買いつつも、男性陣からは絶大な支持を得ている。
 同性には嫌われて、異性には嫌われる、と言うタイプか。おまけに決めセリフが、
「あなたが運命の王子様」
 なんだから凄い。こんなの現実にいたら、それは確実にドーパントか、関わりになってはいけない類の女だ。

ハーフボイルドと時代劇

 亜樹子がハマった時代劇に見事にハマる翔太郎。うん、キャラ的にも時代劇は、ぴったりだと思う(笑)。

園咲パパ対井坂先生

 仮面ライダーサイドが呑気に(?)夢見がちな戦いを繰り広げている最中、園咲家では園咲パパと井坂先生が一触即発の空気に。
 ドライバーを弄られた若菜が、感情をコントロールできなくなってきているのがその原因。人間の感情とメモリの間には密接な関係がある以上、確かに感情が強いのはいい事なのだろうが、これはさすがに異常過ぎる。
 相変わらず食べまくっている井坂先生に対し、宣戦布告ともとれる発言をぶつける園咲パパ。
 ミュージアムの長としてメモリに有益な実験は見逃すが、父親としては黙っていない。園咲パパ対井坂先生、悪夢の対決の日は近い?

謎のガジェット

 かつてのファング、ビートルフォンの時のように、フィリップの周りをうろうろする謎のガジェットが登場。
 ネタバレでおなじみ、これが例の……。これも、シュラウド製?

シュールな光景

 競技場で小柄な少年と至近距離で眠る仮面ライダー。確かにシュールで、人によっては本が一冊書けるくらいの光景だ(何の本だよ)。
 意識も何も無いフィリップの体を、フィリップが中で嫌がってるのにも関わらず無理矢理翔太郎が……とか(黙レ)。

江戸の町の中で

 翔太郎の夢のせいか、ハードボイルドとはほど遠い時代劇に(笑)。
 死亡しているのが何だか笑えないサンタちゃん。夫婦になってる翔太郎と亜樹子とか、ここでも同心な竜だとか、検索一筋のフィリップとか。
 あと、木製ガイアメモリの
「切札!」
「疾風!」
 にも吹いたw
 ベルトの効果音まで変ってやがる!
 ハードボイルダーで江戸の町を疾走するのもシュールだが、一番笑ったのが自転車をキコキコこいでるダブルの姿。うわあ、妙に現実味が増したー(苦笑)!

意識体・フィリップ

 夢に侵入し、自在に操作する能力を持つナイトメア・ドーパント以上に夢の中を動き回っているフィリップ。
 これは、地球の本棚を検索する者としての、経験の差から来る現象か。
 データバンクに侵入し、操作する。と言う意味では、フィリップの持つ検索能力とナイトメアメモリの能力は同系統のものなのかも。

井坂先生、来る!

 ナイトメアと夢の中で戦っているその最中、現れたのは井坂先生! 
 ナイトメアに会いに来たと言う井坂先生に見つかったダブルは、防ぐ事も出来ず攻撃を受ける羽目に!
 おまけに、立ち向かえるのはファングメモリとフィリップだけ。ファングの抵抗も空しく、井坂先生の電撃をもろに浴びてダウンするフィリップ。
 園咲パパに宣戦布告されたこのタイミングでナイトメアに会いに行くと言う事は、ナイトメアメモリも取り込んで園咲パパに対抗するつもりだったのだろう。しかし、シナリオとは言えタイミングが悪すぎる……! 恐るべき絶望感だった。

次回は

 フィリップ絶体絶命って言うか、確実に死亡してる!? あの状況でどうやったら逃げられるのか、さっぱり分からない……!
 よし、ここは謎の仮面ヒーロー、ミスター・ナスカ仮面様の出番だ(ぇ)!