長谷川裕一『マップス ネクストシート SHEET 9』

マップス ネクストシート』第九巻。
 二桁前の九巻では、ついにゲンとリプミラが本格参戦!
 ゲンとナユタ、リプミラとミュズ。親子/人間関係複雑過ぎる二人がいよいよ対決だ!
 以下感想。

新たな仲間

 地球でのリリス事件を何とか解決したナユタ一行に、新たに地球の暑苦しい軍人オッサン・ビスマルクが加わる。
 これでとりあえず、美少女だらけのネクシート号にもオッサン成分が確保されました(笑)。
 しかしズローニンとビスマルクはオッサン二人で完結してしまっていて、肝心のナユタは相変わらずミュズと京相手に孤軍奮闘w

ファーストシート対ネクストシート

 九巻最大の目玉が、ファーストシート(ゲン、リプミラ)対ネクストシート(ナユタ、ミュズ)。
 続編ものの宿命であり、背景はシリアス一色のはずなのに、ギャグ色が強いのは、やはり作者の力量と言うか、色か。

ナユタ「オレは通常の人間の16倍まで力が出せるんだ!」
ゲン「そうかい? オレは256倍までいけるぜ」

 から始まり、ナユタは「母親と違う金髪グラマー美女を連れ歩いている」のが気に食わない(まずそこかよ!)。
 おまけに、

「てめぇは 好きな所をただ ウロウロ探検して歩いていただけなんじゃねえのか!?」

 と実にごもっともな指摘を(笑)。さすが息子!
 挙句ゲンはゲンで、ナユタの指摘を「謎の精神攻撃」扱いだし(笑)。ああ、やっぱり似てるわ、この二人。
 しかしナユタとミュズの背景をゲンとリプミラが知ったら、一体どういう反応するのやら楽しみw

金子、再び中性化

 狩人にさらわれた金子が、また中性化し、頭脳を活性化させている。自称ながらいつの間にか狩人の一員になっていて、ある意味ナユタ以上にダイナミックな人生を送っているw
 これが、「萌え絵」のパワーか……?!