津島直人『BB戦士三国伝 戦神決闘編(1)』

『三国伝』シリーズ最新刊。戦神決闘編第一巻!
 劇場版に続きアニメ化も決定し、『三国伝』の勢いは止まらない!
 以下感想。

時代設定

 三国による統治によって、ひと時安定して平和。しかしその平和を、三璃紗統一を掲げる機駕軍の侵攻が打ち破る……と言う設定。
 しかしこの機駕軍の連中のノリが、

「ひゃーはっはっはあ 逃げろぉ 逃げろぉ」
「死んじまうぜぇ ハッハァー」

 と、終始こんな感じなので、お前らはどこの世紀末の拳王軍かとw

新主人公、馬超

 赤壁の戦い後、曹操と共に行方不明となった劉備に代わり主人公を務めるのが馬超
 しかし、

  • キレたら暴走。
  • 決めセリフは「地獄に堕ちろ」。
  • 悩める青少年

 的なキャラと相まって、某シン・アスカを彷彿とさせるのが欠点(笑)。しかも、公式では厨二病ならぬ馬超病なんて言われてるしw

暴れん坊曹操

 第一巻では馬超の悩みと決意が描かれ、馬超の成長譚となっているのだが、最後の最後で、馬超の見どころをかっさらっていくのが復活した曹操
 ストーリー初期から馬超を見守っており、クライマックスにおいては機武帝として大活躍を見せる。
 しかも、いつもの圧倒的カリスマに根差した曹操節はさらにパワーアップしており、

「余の顔を見忘れたか」

 と暴れん坊将軍ばりのセリフで再登場するや、闇の力に操られる徐晃を燃える拳でぶん殴り強制的に解放! そこにさらに、

「いつまで寝ボケておる とっとと目を覚まし余のために働けぃ」

 と強烈な一言! 徐晃との侠の絆でパワーアップした後は、主人公・馬超が悩み迷いを振り切って必殺技をキメた後にも出張って最後のページを持っていく!
 流石、紅蓮の覇将軍……! と言わんばかりのインパクトなのだった。
 ちなみにその息子は、ろくに出番も無く装備を持っていかれるだけでした(笑)。