第24話「唇にLを/嘘つきはおまえだ」
ストーリー
ライアー・ドーパントの嘘に翻弄され、ライアーを取り逃がしてしまうダブルとアクセル。
一方、才能の無さを思い知らされたジミーは、もう音楽は止めるとその場を逃げ去ってしまうのだった。
第一感想
井坂はとんだ変態先生。そしてそれに感じる冴子も大概変態なのだった。
と言うか、これこそほんとに朝から大丈夫ー!?
以下感想。
嘘の針
何と言うウラタロス垂涎のメモリ。
アクセルはまだしも、ダブルの中のフィリップの精神にまで効果があるとは、戦闘能力の無さを補って余りある強力メモリ。
まあ、タブーとかテラーとかナスカとか、あの辺りの純粋に戦闘に特化したメモリの前には、嘘をつく前にアウトなんだけれども(笑)。
嘘に踊る探偵達
アクセルがライアーだと思いこまされ、攻撃するダブル。そして亜樹子も、タヌキの置物がライアーだと思い込まされてスリッパでぱかぱかぱかぱか……。
この絵面が、何ともシュール過ぎる(笑)。今回は、特にこういうシュールさを出す構図が印象的に使われていたような。
たった一つの笑顔のために
なんの面白みも無い人生に、笑顔を取り戻させてくれた男の子を応援してあげたかった……。
嗚呼、分かる! 何か分かるその気持ち……ッッッ!!!
自分だって、二次元に傾倒せずに三次元で生きていれば、そんな事があったかも知れないと容易に想像できるだけに、他人事では無い。
二次元に金をつぎ込んだって向こうは微笑んでくれないけれど、例えばジミーにつぎ込んだらジミーは喜んでくれる。笑ってくれる。彼の夢に貢献できる! それも、彼のたった一人のファンとして!
その名誉に浸るためなら、体が壊れる事もいとわない! そんな気持ちは分かる! 分かるぞおおおおおっ!!
でも、それってジミーを、まさに自分の好き勝手になる玩具みたいに扱ってると同義。ジミーじゃなくて、自分の喜びを優先する自己満足でしか無いんだよな。
……ほらみろ、やっぱり二次元の方がいいじゃないか(結局それかい)!
フィリップと竜
翔太郎がゆきほの人情話を担当している間、フィリップと竜は冷静にライアーの能力を分析中だった。
あれ? 相棒を差し置いて(笑)。
冴子の野望
冴子は究極的に、パパを倒しミュージアムのトップになり替わろうともくろんでいるらしい。
その野望を井坂に見抜かれ、きゅんっ、と胸が高鳴っている様子。
冴子ぐらいの女になると、男の方も高レベルにならないといけないんだなあ……と遠い眼で画面を見つめていた。安易に視聴者と妻に尻を見せる程度のレベルでは、冴子を満足させる事は叶わなかったのか……。
……いや、満足させない男の方が、きっと平穏無事な人生を送れるとは思うけれども(笑)。
恥ずかし過ぎる男達
- 砂浜に真っ白なギター=青春の墓標
- 男二人で追いかけっこ
- 「形から入るタイプだろ」とよりによって翔太郎が指摘。
- 最後はおやっさんからの受け売りでシメ。
画面の構図やセリフから何まで、何もかもが恥ずかしい……っwwwww
ハーフボイルドとハーフボイルドが二人集まって、もっと大きいハーフボイルドになりました、って感じだ。
本当の嘘つき
それは、ゆきほでも、ライアーでも無い。本当の嘘つきとは、自分の才能の無さを他人のせいにして誤魔化していた、ジミー本人だった。
遅れながらも、酷評されても、最後にはスピックなる彼自身の音楽を世間に認知させたジミー。
これこそまさに「男の仕事の八割は決断。後はおまけみたいなもの」を絵に描いたような結末だった。
ゆきほもゆきほで、
「これって……ラブソングだったのね」
と、本当の愛に気がつく所なんかが巧い。嘘つき同士が嘘の裏にある真実を見つけ出す事が出来たのか、出来なかったのかで、最後の涙の意味合いがまったく違ってくる。
ライアーの正体=沢田の結末と合わせて、心憎い脚本だった。
フィリップと若菜
そう言えば、若菜がフィリップの顔を見たのはテレビ出演が初めてか。
仮面シンガーと言う事で顔も隠していたし、冴子は井坂との恋に夢中だし、パパはそもこういう番組に興味が無さそうなので、フィリップの正体バレはまだセーフ(笑)。
以前の事件から進展が無いうちに、若菜の方がのっぴきならない事になっていたが、今回がきっかけで、二人の関係もまた進んでいくのかも知れない。
とりあえず、若菜がフィリップの載った雑誌を買い占める事だけは確実w
沢田詩人
路上ポエマー沢田が、ライアーの正体だった。
そりゃ、あの一〇年前のセンス+パクリでは、売れないよね、ポエム(笑)。
「こ、このやろう……!」
「あんな本でもなあ、一生懸命書いたんだぞー!」
何てセリフに、笑えるやら涙するやら。まあ、本人歪みまくってるから、もう同情の余地も無いんだけれども。
仮面ライダーW仮装大会
- 翔太郎→電波塔の道化師。
- フィリップ→若菜(女装)。
- 亜樹子→男子学生(中学生?)。
- 竜→マネージャー。
竜……ナイス判断(笑)。後、あの倒錯した男女交錯劇場は一体何の演出wwwww
ジョーカーエクストリーム!
あ、久しぶり(笑)。
久々の登場は、アクセルバイクフォームに搭乗しての、若干ファイナルアタックライド的な展開に。
メタルシャフト+スパイダー等、相変わらず特撮面も充実し、満足納得のアクションだった。
次回は
怖いのは 人形では無く 亜樹子所長(字余り)。