椎名高志『絶対可憐チルドレン(20)』
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/02/18
- メディア: コミック
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以下感想。
表紙
今回はザ・チルドレン+ちさと。ダブル・フェイス、また表紙を逃した(笑)。で、表紙で久しぶりに薫のパンチラ解禁。こういうのって、年齢上がるごとに、逆にどんどんリスクが増していく気がするのはどういうわけか(ヲイ)。
ライフ・セイバーズ
- 予知を覆す側だって世界の一部。
- 薫の成長。
と言う二つを描いた一本。
事前に未来の災害を知っていても、それを防ごうとする行為自体が事件の原因となる事もある。世界に生きる人間は、誰一人例外無く世界の一部であり、関わりあって生きている。それは力無いノーマルでも、力有るエスパーであっても変わりない。
一方で、同じ人間であっても感情のもつれや何やらでトラブルがあるのが常。どう頑張っても、自分の感情を処理できず、他人を許せない事も多々あり。
今回の事件の原因の一つだったのが、久々に登場した「普通の人々」。エスパーを怪物呼ばわりし、平気で殺そうとする人間達だが、そんな奴らでも薫は自分の怒りを制御して、超能力で助けてやる。そういう忍耐や感情のコントロールを薫が覚え、成長している、と言う事が強く意識される。
こうやって自分の能力を使って敵も味方も素直に助ける事が出来るのは素晴らしい。だが、未来の予知の事を思うと複雑。今回みたいに無邪気に他人を助けられる中学生編は、ザ・チルドレン……と言うか、薫にとっての黄金時代なのかも知れない。
まあ、そんなシリアスな話はさておき、海回なので男性陣や女性陣の水着や浴衣を素直に楽しめばいいと思います。まる。
ダーク・ハーフ
ファントム・ドーターに潜む悠里、ファントム、ミラージュに続く第四の人格、フェザー登場回。
皆本に接触して、いきなり唇を奪うフェザー。皆本争奪戦が、またカオスに(笑)。
ブラック・ファントムサイドから、チルドレンが成長して失われた幼女分を補う新キャラ・ナイが登場(コラ)。ブースト解析を巡る陰謀が進むが、一方で、薫の誕生日を巡るあれこれを楽しく描いた一本でもある。
しっかし、音楽関係が無駄に豪華過ぎて爆笑。葵の音楽性うんたらでもいいが、何より「あの」三人の登場が一番衝撃的。これはもう、まさに
「何て事を……!!!」
の一言(笑)。予算、制限されてるんじゃなかったの局長!?
さぷりめんと
今回辺りのさぷりめんとから、本編にさぷりめんとの内容が絡んでくる事が強くなったような。
なんと言っても一番の見どころは、兵部逮捕の経緯が描かれている事。しかしどんな壮絶な戦いがあったのかと思っていたら、あんな捕まり方でいいのか(苦笑)。しかも兵部を通報したのって幼少時の賢木かよ! ああ、だからヤブ医者ヤブ医者言われていじめられてるんですね、分かります。
書き下ろし
さぷりめんとで兵部が捕まった事件の流れを受けて、十代の真木が主役。
兵部を捕らえた蕾見管理官暗殺のため、寝所に忍び込んだはいいものの、乳とか尻の魅力にあっさり屈して、なおかつ引き返しちゃう思春期真っ盛りの真木にニヤニヤw
なんたって、
もうガマンできねえ!! この俺が仕留めてやるぜ!!
だからね。何このいかにも十代なセリフw
と言うか、蕾見管理官と最初に戦った時のセリフの裏にこんな意味があったとは……。もはや色気等には屈せぬ! 頭にあるのは兵部の事のみ! と、パティ的な妄想を始めろと言う作者様からのメッセージなのでしょうか(コラ)。