第四十八幕「最後大決戦」

ストーリー

 太夫が手放した未練によって復活したドウコク。ドウコクに封印の文字を使う薫だったが、太夫を取りこんだドウコクには封印の文字は通じず、薫は大きなダメージを負ってしまう。
 すべての策が潰えたシンケンジャー。そんな中、薫にはある考えがあって……。

第一感想

 シンケンジャー、ついに問答無用のクライマックス!
 ドウコクと太夫から始まってしんみりするやらハラハラするやらニヤニヤするやらでテンション上がりっぱなし! 
シンケンジャー』……今からいきなり最高過ぎるッッ。
 以下感想。

ドウコクと太夫

 ついに完全復活を果たしたドウコク。だが、太夫はと言えば、未練をすべて手放して、もうドウコクが執着した頃の太夫では無くなってしまっていた。
 ドウコクは真正の外道。だが太夫は、今や外道の姿をしているだけの、単なる人の女に過ぎなかった。

ドウコク「だったら……終わるか」

 と太夫を抱き絞め殺すドウコク。一方の太夫も、「それもいいか」と死を受け入れ、ドウコクに取り込まれてしまうのだった。
 外道夫婦ここに極まれりッ! 周りのシンケンジャー完全シカトで進む夫婦の濃いぃ情念話。
 結局の所、何ら実を結ばなかったドウコクの「執着」。だがそれこそ、『シンケンジャー』で描かれ続けてきた外道の姿そのもの。そこまで外道を貫かせるシナリオに絶句。
 同じ夫婦と言う点では『ゲキレンジャー』の理央とメレもそうだが、あっちは救われる事。報われる事前提の恋だったもんなあ。
 内掛を三途の川に流すものの、太夫を送る念仏も無いドウコクの瞳が切ないぜ……。とここまで書いて、ドウコク自体は単なるガワに過ぎない事に今さら気がついた。そう見せる事が出来る、中の人達も、凄い……ッ。

封印の文字

 ドウコクの封印する文字は何なのか。ストレートに「封」か、はたまた「愛」か。何て。思った時期が自分にもありました。まさかのオリジナル文字とは(笑)。
 その封印の文字だが、これは「門」+「悪」+「火」かな? 意としては、「火」のモヂカラで「悪(外道衆)」を「門」の向こうへ封印する、と言った所か。
 しかし、太夫をその身に取り込んだドウコクには封印の文字が通用しない! 薫は大ダメージを受け、シンケンジャーは撤退せざるを得なかった。
 ここに来てドウコクがさらに無敵に! どこまで大将ぶりを発揮すれば気がするんだ血祭ドウコク!

ハイパーシンケングリーン

 ところでどうでもいい事だが、ハイパーシンケングリーンって色の組み合わせが目に痛い(ほんとどうでもいい)。

「一人では駄目だ」

 丈瑠と薫。影武者と本当の当主と言う違いはあれど、共にたった一人で重荷を背負わざるを得なかった若者二人の共通認識であるというのが切ない。 
 一方のドウコクも太夫の力で封印の文字を防げているので、こちらは皮肉と言うか、やっぱり切ないと言うか。

志葉家十九代目当主

 薫最後の策。それは丈瑠を養子にし、丈瑠に十九代目として志葉家を継がせる事だった!
 姫やってくれたあああああっ! さすが姫様! 市井の人間では思いもつかない事をやってくれる! そこに痺れる憧れるゥッ!!
 しかも「養子」って義理の息子ですか!? 姫様いきなり母上に! 自分よりも年上の息子! イヤッフー(どんな興奮だよ)!
 養子って言うからてっきり「義兄上(と書いて「あにうえ」と読む)」が来ると思ったら!? やっべえさすが志葉家十八代目当主! その発想は無かったー!
 めちゃめちゃ嬉しそうな一同と一緒に画面の前で自分もニヤニヤ(笑)。

最後の策

丈瑠「力尽くだ!」  

 まただあああああああああっ(笑)!
 クサレ外道衆の時も、基本的にそうだったしねっ!
 ただしあの時とは何もかも違い、自分が影武者である事を打ち明け、なおかつそれを自他共に認めた上で、正式に皆のリーダーとしての発言。
 まさに皆の命をしっかり預かっていないと言えない作戦である。
 すっかり開き直って明るくなった丈瑠が頼もしいぜ!

シンケンジャー出陣

 ついにあの世に攻め込んで来た外道衆を迎え撃つシンケンジャー
 名乗り上げも新たなものに変わり、ついにクライマックス!……でも、その荒野は一体どこ!? と思わずツッコんでしまったのはここだけの秘密だ。 

次回は

侍戦隊シンケンジャー』ついに最終幕!
 まさかの二刀流烈火大斬刀! 生身で名乗り上げ! 燃える要素の連続でいよいよラストー!