第20話「Iが止まらない/仮面ライダーの流儀」

ストーリー

　真紀子に襲いかかるアクセルを止めるダブル。身を張ってアクセルを止めるものの、その怒りは収まらない。
　竜はかつてWのガイアメモリを持つ者に家族を殺されており、その復讐をするために力を与えられたというのだが……。

第一感想

　竜と共に新たな男、Wのメモリを持つ男、現る。
　園咲パパをして「少々危険な相手」と言わしめる謎の男。彼こそ、竜/アクセルの家族を奪ったドーパントなのか。
　しかし、こんな特別なキャラクターが登場したら、色々な意味で霧彦の立つ瀬が無い気がする(笑)。冴子もすでにロックオン状態じゃねーか！
　以下感想。

本当のハードボイルド

　何事にも流されず、冷徹なまでに自分の意思を貫く鋼の男。
　それがこの作品におけるハードボイルドの定義であり、おやっさんが体現し、翔太郎が憧れていたもの。
　竜は一見そう見えるが、しかし逆に、復讐の念に駆られるあまり、すぐに激昂し我を失ってしまう。そのせいで、危うく無実の真紀子を殺すところだった。彼も彼で、ある意味ハーフボイルドな男だった。

風都の評価

「この街は腐っている。だから人も腐る」

　とガイアメモリが流通し、ドーパントが跋扈する風都を嫌う竜。
　確かに翔太郎の言う通りそれは街が悪いわけじゃない、とは思うが、これまで登場したドーパントやイレギュラーズを見ていると、あながち竜の言う事も間違いじゃないよね(笑)。

事件を調べる三人

　現場で事件を調べる翔太郎。地球の本棚で事件を検索するフィリップに加え、新たに竜も捜査に加わった。
　色々な角度から事件が展開していき、見応えのある展開に。やっぱり、警察が強いと緊張感があって面白くなる印象。

検索不可能な心

　地球の本棚に納められているのは客観的な事実のみであり、そこに「心」等と言う主観的な事実は記載されていない。
　これまでの事件からそれを知ったフィリップは、だからこそ現場に赴き、直接竜にかつての凍結事件で家族を喪った竜の心の叫びを知ろうとする。
　ファングメモリを手にしても中々現場に出る機会は少ないはずのフィリップだが、こうする事でファングの出番も増える。何より、フィリップがまた一つ成長した何よりの証拠と言える。
　人間の心を、これまで以上に深く知ろうと積極的に動いている姿がそこには見て取れる。

竜のビギンズナイト

　両親と妹をWのメモリを持った男に奪われた竜。まるで風見志郎のような設定。やっぱりオマージュ？
　そして、家族を奪われた竜にアイテムを与えたのがシュラウドだった。しかし、アイテムを与えた順番は、エンジンブレード→アクセルメモリ→ビートルフォン→アクセルドライバーだったのかな？　
　ええっと、つまりメモリやドライバーが完成するまではあの重たい剣を振り回して戦えと(笑)？

真犯人

　今回の真犯人は母親の真紀子――と思いや、やはり息子の清だった。
　親の金で遊び歩く評判の悪い子どもで、事実性格ひんまがった少年だった。おまけに、ガイアメモリも親の金で買ったようで……。うわあ、完膚なきまでにドラ息子だ！
　そう言えば今回の犯人のメモリは単なる「アイス」じゃなく「アイスエイジ」メモリだった。ひょ、氷河期！？　何その無駄なスケールの大きさ！？

仮面ライダーの流儀

　罪を憎んで人を憎まず。本当に憎むべきは、人間の心と体を怪人に変えるガイアメモリ。
　そんな温い流儀を振りかざす翔太郎に看過され、少しは心を開いた竜。
　しかし、翔太郎のハーフボイルドがまさか正式な流儀として認知される事になるとは(笑)。おまけに、竜は竜でデレ前と後のギャップがwww
　職場はどうした！？

Wのメモリを持つ男

　男の持つメモリはウェザー？　ドライバーのような装備を持つわけでもないようだが、それでも冴子達が警戒するほどの力を秘めた謎の男。その実力が披露されるのは果たして？

次回は

　ジャスミン登場ー！？　ついにガイアメモリ事件に宇宙警察が乗り出してきたぞ！？