第四十七幕「絆」
ストーリー
十臓との戦いに没頭する丈瑠の元へと駆け付ける茉子達。そして迷いを振り切り駆け付けた流ノ介。彼ら四人に自分自身を取り戻す丈瑠。
一方、三途の川ではドウコクが目覚め始めていて……。
決着
壮絶苛烈を極めた丈瑠と十臓の戦いは、死闘の末丈瑠が辛くも勝利を収める。
しかしその真の戦いは、決着がついた後にあった。剣を持てるなら手でも足でも口でもと、ひたすら剣の快楽を求め続ける十臓の狂気に丈瑠は戦慄。
いくら十臓の言葉に共感できるものがあったとしても、戦いに快楽を求める十臓の異常さまでは、丈瑠にとって到底理解できるものではなかったのだった。
見ていてぞっとするほど迫力あるシーン。ちくしょう、相変わらずいざと言うときには剣より口の方が巧い十臓め(どんな強がり?)!
朔太郎、再び
個人の思いと侍としての使命の間で板挟みにされ、動くに動けない流ノ介。彼を後押ししたのは、何とあの朔太郎!
黒子の姿から再び顔を見せ、
- 「命を預けたのは『器』か『中身か』」
- 「主は自分で決められる」
と他の黒子達と一緒に流ノ介の背中を叩く。
モヂカラ無いため、シンケンジャーのサポートに徹する黒子達。そんな黒子代表の朔太郎の言葉だからこそ、流ノ介の背中を力強く押す。
丈瑠の元へ駆けつけた流ノ介が舵木ディスクを使っていたのにももうニヤニヤ(笑)。
嘘と真実
剣以外何も無い。丈瑠はともかく、十臓は確実にそうだと思われていた。
しかしそれは違い、何であろう裏正=十臓の妻が、十臓の側にはずっといたのだった。
これまで黙って十臓に使われ続けてきたのは、すべては十臓を止めるため。ずっとずっと十臓を想い続けてきた、十臓の妻の思いもまた、一つの真実だった。
ついに骨の髄まで斬りあって、死んだ十臓。そして、同じように消滅した裏正。徹頭徹尾ブレる事無く、剣鬼としてあり続けた十臓の壮絶な最期だった。
絆
丈瑠は影武者として嘘をつき続けてきた。しかし、ただ嘘だけならば、四人が必死になって駆け付けるはずも無い。
同じ仲間として、命を預けあった侍として、五人には確かな絆が結ばれていたのだった。
家柄や血筋を超え、「命を預けあう」関係。ここに本当の意味で、殿と家臣の関係が生まれたのだった。
ハリセン
今回のコメディパートはまさかの薫と丹波だったー(笑)!
扇子投げを華麗に交わした丹波をノックダウンさせたのは、朔太郎が差し出したハリセンでしたとさw
使命に夢中でありすぎた事を反省する薫。そんな姿を見て、見直す源太。シンケンジャーの当主は、ほんとであっても嘘であっても人たらしばかりです。
七人の侍
襲来する外道衆を前に、先陣を切るは薫と源太。大ナナシ連中をダイカイシンケンオーで。さらにナナシ連中は流ノ介達四人が。そして住民を避難させる黒子をフォローするのは丈瑠。
それぞれが嘘も本当も乗り越えて協力し合う姿にちょっと泣いた。
解放の時
自らの同類、十臓が死んだ事を受け、ついに自分の過去と現在とにまっすぐ向き合う覚悟を決めた太夫。仕込み刀を逆手では無く、順手に持っているのが、自分を外道と自分で認めている証か。
因縁あるシンケンピンクに自ら討たれる事を選んだ太夫。しかしその一撃は太夫どころか三味線まで叩き斬り、囚われていた新佐の嘆きは解放され、ドウコク復活の要となる!
数百年、十臓を止める時をただひたすら待っていた十臓の妻と違い、新佐の何とヘタレな事よ……。と思ってしまったのは自分だけか(笑)。
そんな甲斐性の無い男に変わり、復活したのは外道衆御大将・血祭ドウコク!
まず真っ先に現世に降り立って、開口一番、
「戻ったぜ、太夫」
って、何これどこのお前さん!? 男としての器が、正義の味方よりもデカイってどういうわけよ(笑)!
血祭ドウコクの圧倒的な男の器(旦那力)を見せつけつつ、次回へ続く!
次回は
ドウコク復活、外道衆大暴れ!
薫が戦線離脱で千明がハイパーでと、まさに大決戦の予感!