第四十六幕「激突大勝負」
ストーリー
影武者の任を解かれ、十臓との一騎打ちに真実を見出す丈瑠。そんな丈瑠を心配し駆け付けた彦馬は二人の戦いに巻き込まれてしまう。
一方のシタリはドウコクを起こすため、自らの命をアヤカシ・オボロジメに分け与え……。
第一感想
丈瑠と十臓、迫力の一騎打ち!
サブタイトルもそうだが、クールの節目で繰り広げられるべきレベルの戦いに大興奮。
侍、では無く、一人の剣士としてただ剣で戦うだけの二人の殺陣にくぎ付けの二五分だった。
以下感想。
OP
殿と源太の名前の上にシンケンレッドとシンケンゴールドが復活! よかったー!
でも、公式には丈瑠は影武者。源太は侍の家系では無いため戦列に加わる事を許されていない、「はぐれシンケンジャー」である所が悲しい。
丈瑠対十臓その1
影武者の任を解かれ何も無い丈瑠。十臓との一騎打ちをむしろ慰めと言わんばかりに、個人技能全開の殺陣に興奮。
剣はもちろん殴るのもあり、蹴るのもあり、目潰しもありの、まさに真剣勝負!
源太とダイゴヨウ
丈瑠捜索に精を出す源太とダイゴヨウ。この二人(二人?)の存在が、重いストーリーの中の唯一の清涼剤。
家臣達の葛藤
青天の霹靂と呼ぶのがふさわしい影武者騒動と姫。
侍としては、姫の側について外道衆との戦いに専念する事が正しい。しかし、これまで丈瑠と戦ってきた時間を無にする事はできない。
納得できない家臣四人。そして当然、彦馬もそれに含まれた。丈瑠の父との約束を胸に生きてきた一七がどれだけ重かった事か……。
しかしそれもこれも、薫がもっと嫌な奴なら簡単だった話。千明の、
「もっと憎らしいお姫様だったら簡単だったのにな」
と言うのががもっともな状況なのだった。
丈瑠対十臓その2
今度は互いに変身し、戦闘続行。
役者さん達の殺陣も気合が入っていたが、スーアクさん達の殺陣はまさに神懸かり!
戦う場所を様々に変えつつもあのアクション。朝の特撮番組とはいえ、れっきとした時代劇の流れを組む『シンケンジャー』に抜かりなし! むしろ昨今の時代劇事情を鑑みると、一番殺陣が見所がある作品になっているのかも知れない。
シタリの命
これまで戦ってきたシンケンレッドが影武者だった事を知り、ついにドウコクを起こす事しか策が無くなったシタリ。
どかく人間を苦しめて三途の川を増水させる他なく、そのためにアヤカシ・オボロジメに自分の命を半分与えると言う無理までする始末。
外道にあってなお、生きていたいと願うシタリ。ドウコク、太夫、十臓とはまた違った意味で、こいつも人間臭い存在だ。
オボロジメ
一の目→二の目に続き、三の目を披露したアヤカシ。三の目状態は、もう二足歩行ですらない純粋な怪物状態に。
だが、純粋にアヤカシとしてはそんなに戦闘能力は高くなかったんじゃないかな? と個人的には思ってしまった。
源太は「只者ではない」と言っているし、おそらく、アヤカシとしては強い方なのだが……。それだけ、薫の補正が凄いと言う事か。
背景
そう言えば、今週から(?)変身シーンなんかの背景が豪華に。金色がプラスされ、リッチになりました。ま、まさかこれが姫パワーか……!
ちなみに源太は寿司パワーで屋台がプラス(笑)。
丈瑠対十臓その3
彦馬の涙の詫びを受け取りつつ、しかし十臓との戦いは終わらない。
今度は丈瑠はともかく、十臓はどこから持ってきた!? とツッコミが止まらない騎馬戦だ!
たかが一話にこの豪華さ。これってどこの劇場版!? と言わんばかりの戦いぶり。もうスーツを来てからの殺陣はハラハラの一言。危ない! あの視界で騎馬戦は危ない!
嘘と真実
丈瑠が殿であった事は嘘だった。しかし、これまで育んできた丈瑠と家臣衆との絆。彼らを想う丈瑠の優しさだけは嘘偽りの無い真実であるはず。
戦い続ける丈瑠。走る茉子姐さん達。使命に忠実故に動けない流ノ介。侍の家系では無い源太。
この因縁を乗り越えて、再び六人が集う日は来るのか?
ED
劇場版の予告がさらにネタバレオープンに。
どうやら東映の予告通り、劇場版は『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー with ゴセイジャー』になる様子。
それ何て『オールライダー対大ショッカー』? と言いたいところだけど、世界観の連結はライダーよりも戦隊が先だったのでこれも有り。
戦隊世界は地球を守護する存在が多すぎだよなあ。いや、ありがたい事だけれどもw
次回は
朔太郎キター!
丈瑠と十臓との。そして茉子姐さんと太夫との因縁に決着!?
丈瑠が本当のシンケンレッドに戻る日は果たして?