第18話「さらばNよ/友は風と共に」

ストーリー

 無事茜を保護した翔太郎。しかし茜はバードメモリの副作用に体を蝕まれ、命が危うい状態に陥る。
 一方霧彦は、ミュージアムが子どもにガイアメモリを流通させていた事を知り、叛旗をひるがえすが……。

第一感想

 霧彦さん、本当に退場ー!?
 復活の予感だとかなんだとかまったく感じさせない容赦の無い退場のさせ方に戦慄。アバン先生とかラーハルトみたいに後半に登場しそうな気配が全く無い……!
 それでも、ナスカ・ドーパントだけは再登場しそうな気配がある所がまた泣ける。霧彦さん、今までありがとうございました。
 以下感想。

ファングジョーカーVSナスカ・ドーパント

 ついに霧彦が待ち望んだファングジョーカーとの戦い。
 超高速移動に覚醒した事でナスカ有利かと思いきや、フィリップサイドで殺気を感じ取って行動し、翔太郎サイドの気合い(笑)で戦闘能力ではほとんど互角状態。
 (笑)とか書いたが、ファングメモリの力で暴走しがちなフィリップの精神の手綱を取るのは精神サイドに移動した翔太郎の仕事なので、あながち口だけでもなさそうだ。
 ナスカは超高速移動で対抗するも、体がそれについていけず戦闘能力ダウン。ふうとくんと、翔太郎に助けられる事になる。
 しかし、ドーパントに変身していても高速移動で体に負荷がかかるって……。何だか、世知辛い設定(笑)。もうメモリの力を使いこなそうと思ったら、ドーパントに変身する奴を00ナンバーサイボーグにでもするしかないんじゃないだろうか。

謎の空間

 園咲邸地下に隠されていた謎の空間。遺跡のようにも見えるその場所こそ、園咲家が地球の記憶を手に入れた場所。すなわち、ミュージアムの真の中枢であった。
 地球の本棚って言うから何の事かと思いきや、まさかの古代遺跡的な設定。『W』はアニメ『スカルマン』のような空気がしたが、ますますそんな感じになって来た。
 子どもを実験に使うミュージアムに半旗をひるがえした霧彦だったが、超高速移動の反動と園咲パパ=テラードーパントの圧倒的な力を前に逃げる他無く撤退するしか無かった。こんな時にだけ超高速移動が役に立っているのが皮肉。

霧彦と若菜

 スミロドンドーパントに変身したミックから霧彦を救ったのはまさかの若菜! 若菜の言う事をミックが聞かなかったのは、やっぱり家長・園咲パパの命令が最優先されるからか。
 最後の最後でまともな交流を持った霧彦と若菜。互いに形は違えど、「良心」で悩んでいた二人。
 これまで物思いにふけっていた若菜だったが、「信じていたものに裏切られた時どうする?」と言う霧彦の質問に、「心に聞いてみる。本当の自分が何をしたいのか」と返す。
 霧彦は、同じく風都を愛する翔太郎。若菜は、弟の面影がある(と言うか、本人なんだろうが)フィリップとの交流で、それぞれミュージアムに疑問を持つようになる。
 今回霧彦が死亡したが、今度は若菜が死亡しそうな予感……。冴子がフィリップを狙っていると知れば、当然守ろうとするだろうしなぁ。

空中戦

 バードメモリのマスターユーザーである茜が変身したバード・ドーパントと、ハードタービュラーで空中戦になるダブル。
 毎度の事ながら、ビークルを活かした活劇が楽しい一幕だ。毎度思う事だが、『W』はビークルの活用が巧い。……いや、今までがおざなりすぎただけかも知れないが。

盟友

 バードメモリから茜を解放したダブル。しかし今回の事件は、霧彦の協力あって初めて解決できたものだった。。
 体の限界を迎えた霧彦から、風都マスコットキャラクター・ふうとくんを渡された翔太郎。
「この街を、よろしく頼む」
 の一言と、余裕も無いのに余裕綽々な態度が憎い。

友は風と共に

 翔太郎に風都を託し、霧彦はどこへ行く……。と思っていたら、何と呼び出したのは冴子! 霧彦は冴子と一緒にミュージアムを抜けようとするのだが、哀れ妻に殺害されると言うとんでもない最後を迎える。
 あの冴子が素直に応じるわけが無い……と思っていたら、まさかの殺害! もはやDVとか何だとかそんな事超越しているよ! 殺してるし! その上、灰化しちゃったよ! オルフェノク?!
 明らかに園咲パパの目指す理想とは違う「私の野望」を振りかざす冴子は果たしてどこへ行く。

新たな男

 風都をこよなく愛した男・霧彦に代わって登場したのが、風都を嫌う謎の男。
 劇場版でも登場したあの男が、ついに本編にも登場!
 どうやら、ビートルフォンもこの男の持ち物らしいが……。もしもビートルフォンが事務所を見張っていたのだとしたら、間違いなく手引きしたのはファングメモリ(笑)。

次回は

 新キャラ・照井竜。そして新たなライダー・アクセルが本格始動!