第四十三幕「最後一太刀」

ストーリー

 アクマロが仕掛けた術により吹き飛ばされたシンケンジャー達。源太はそこで倒れる十臓を見つけるが、とどめをさす事が出来ず……。
 だがその責任を感じ、源太は一人で十臓を倒しに行ってしまう。

第一感想

 十臓の目元口元にくっらくら!
 あ、朝から放送していい外道ってレベルじゃねーぞっ! とわけのわからない事を口走りたくなる色気と外道ぶりだった。
 本家外道から外道認定って、それどんな外道?
 以下感想。

源太の迷い

 倒れ伏した十臓を前に、倒すべきか倒さざるべきか迷う源太。
 十臓を斬ればアクマロの策の最後の一手が消えてなくなり、人々が傷つく事も無い。丈瑠が命をかけて戦う必要もなくなる。しかし、裏正には十臓の家族(妻)の魂が。その魂を解放してやれるのは、十臓しかいない。
 結局決断しきれず、十臓に背を向け逃げてしまう源太。ごく普通の人間の、当たり前な迷い。
 これがシンケンジャーが命をかけて守るべき人々の、あるべき姿なのかも知れない。

非難する男

 甘い源太を非難する男、流ノ介。やはりこういう時には、ナンバー2が憎まれ役をかって出なければならない、と言ういい見本と言える。

二百年の過去

 十臓を外道に堕としたのは、アクマロ本人だった。十臓の妻を裏正に変え、それを手渡した事が大きな要因となった事は言うまでも無い。
 しかし、これが無くても、いずれ十臓は外道に堕ちていたのではないか? と思わないでもない。今回のエピソードを最後まで見た後では、そう思わざるを得ない。

必要な男

 十臓に対し、剣で止めきれず、頭を下げて頼みこむ源太の姿。これぞ男よ……!
 と言うか、そんな源太を真っ二つにしようとする十臓が本気で外道。
 ところでどうでもいいが、どうも千明が刀を持ったチンピラみたいに見えてしまうのはどういう理由からだろう(笑)?

野望の結末

 アクマロ二〇〇年の野望は、しかし最後の要であった十臓本人の手によって潰えてしまう。
 十臓は裏正をアクマロから渡された時から、それが妻で作られていた事に気がついていた。しかしもはや一蓮托生と、何の躊躇も無くアクマロを斬って切れ味を確認し、あまつさえあっさりと地獄との境目を斬ってのける、十臓、恐るべし外道……! もう何回外道って言ったのか、分からなくなるほどの外道っぷり!
 もはやはぐれ外道衆とは名前だけで、きっちり外道に堕ちていた十臓。
 太夫の言った通り、「外道が人の情を頼りにしたのが悪い」と、その一言に尽きる。つーか、そこで蹴りを入れるって酷いな太夫も(笑)。
 アクマロに雇われいる義理も無くなり、ついに別れた十臓と太夫。ついに、太夫が船に戻る日が来るか……?

アクマロ、最後の戦い

 十臓に斬られた直後から暴れ、姿こそ変わらなかったものの、二の目戦でも大暴れしたアクマロ。モヂカラ大弾円をも受け止めるなど流石名字持ちの外道は一味違う!
 その強さはクリスマス商戦にはもってこい! というわけで、シンケンオー、ダイカイオー、モウギュウダイオー、ダイゴヨウ、イカシンケンオー、サムライハオーに加え、さらに恐竜折神を加えた一二折神勢揃い! と言う大盤振る舞い。いやあ、ほんと、ごちそうさまでした。

侍だってクリスマス

 でも、ツリーのてっぺんに提灯は飾らないだろ(笑)。

次回は

 来年に放送。そして、ついに本当の志葉家十八代目当主が登場!?