第15話「Fの残光/強盗ライダー」
ストーリー
鳴海探偵事務所に持ち込まれた依頼は、「銀行強盗をした仮面ライダーを探して欲しい」というものだった。自分達の偽物が暴れている事に怒った翔太郎は、是が非でも偽物を捕らえようと調査を始める。
しかしそれは、フィリップを捕らえるための冴子の罠だった……。
第一感想
ビルが溶け、怪人が暴れ、怪盗が暗躍する……。さすが風都、なんでもありっ!
まあ、ドーパントがいるくらいだから、怪盗がいたって全然不思議では無いのだが(笑)。
以下感想。
減量地獄
今回フィリップがハマったのは、ボクシング名物減量地獄。どうやらソースは、若菜のラジオで感激してかららしい。コイツ……そこまで……!
減量地獄が導入なのは、今回の依頼が「フィリップが体を使う事」が重要な要素だからか。
残光のF
劇場版でも登場したファングメモリがライブモードで登場。ビギンズナイトでも使用されたメモリだが、あの後、フィリップがファングメモリの危険性に気がついて処分した? のか。
劇場版のビギンズナイトも語られていない事が一杯なので、ゴールデンウィーク辺りに『仮面ライダーW ビギンズナイト完全版』とかで放映してくれればいいのに(無茶言うな)。
強盗ライダー
その正体は、アームズ・ドーパント。しかし、「バイクに乗った仮面の怪人」という点では、むしろダブルよりそれっぽいのはどういうわけかw
だがしかしコイツ、デザインといいキャラクターといい「俺の名前を当ててみな」と言い、どこのジャギ様(笑)?
中の人は、元アバレッドなのに……。あ、ファングメモリと恐竜つながり?
今回はちょっとハードボイルド
依頼解決後、自首すると言う条件で怪盗ツインローズの片割れ、冬美の依頼を続ける事を約束した翔太郎。
今回はちょっとハードボイルドに決められたと思ったら、これも「お父さんの真似?」とつっこまれてあっという間にいつもの翔太郎に戻ってしまう。
やはり、こういうハードボイルドに決める所は、全部おやっさんの真似であるようだ。
対して、「風都から貰った仮面ライダーと言う名前をけがす奴は許さない!」と息巻く姿の方が「素」のままの翔太郎らしいのが印象に残る。その理想と現実の差が、半熟から完熟までの距離なのだろう。
地球に選ばれた家族
一家をこう称する園咲パパ。どうやらパパにとっては「一家全員」と言う所が大事であるらしい。
だからって、ミックにもメモリを与えているのはどうかと思うが。まあ、ペットは大切な家族だよねえ。
しかしそのパパ、「新しいメモリが開発されていない(できない)」事や、大切な家族が一人欠けた事を知らないとなると、ビギンズナイトの騒動は完全に冴子がシャットダウンしているのか。
夫婦の溝
父親についにごまかしきれなくなって、危なくなってきた冴子。
その冴子は、鬱憤を晴らすかのように霧彦いじめに精を出す。何とまあ不毛な夫婦w
でも霧彦が「気がつけば姿が見当たらない」って、なんと不憫な(笑)。本人はダブル探しをしているのかも知れないが、こう言われるとどこぞの窓際のようだ……。
組織の罠
今回の偽ライダー騒動は、冴子がフィリップをその手に取り戻すための罠だった。
事前にアームズにハーフチェンジやらマスカレイドやらをつけていたので、ダブルはあっという間に変身解除。フィリップは一人で逃亡する事を余儀なくされてしまう。
そこでフィリップは、冴子に自身が「運命の子=来人」である事を告げられる。
フィリップ本人は覚えていないようだが、どうやら彼は園咲来人である事は間違いないらしい。ただ、彼が地球の記憶を手に入れた事で、フィリップは自分の記憶をすべて失い、園咲一家は「地球に選ばれた一家」としてミュージアムを組織する事になっていったのだろう。
まさに絶体絶命の状況に陥ったフィリップ。ここからどう逆転するのか、見ものである。
次回は
解決編は来年へ! って、そんな殺生な……!