第四十一幕「贈言葉」
ストーリー
ドウコクの強さを目の当たりにし、封印の文字の重要性を再認識した流ノ介達。そんな中、ことはは丈瑠の様子がおかしかった事を茉子がどうして自分に相談してくれなかったのかに思い悩む。
その頃、アクマロはこの世に餓鬼地獄を作り出すべく、アヤカシ・スナススリを送り出していた。
第一感想
丈瑠の様子がおかしかった事に、男共も気が付いていたのねー!?
確かに千明は直接稽古で相手をしていたし、流ノ介の殿大好きアイが見逃すはずも無く……!
正直、侮ってました男共。この場を借りてごめんなさい。
以下感想。
封印の文字
インロウマルの力も、モウギュウバズーカも効かなかったドウコクの圧倒的な力。アヤカシとは一線を画すその力を前に、改めて封印の文字の重要性を再認識する家臣一同。
千明じゃないが、今の侍戦隊なら封印の文字に依存する戦いに終止符を打てるかも、何て甘い考えを抱いていたのだが、それを吹っ飛ばすドウコクのインパクトだった。
ことはと姉と
ことはの姉、みつばからの手紙を受け取り、もっと自分がしっかりしないと。甘えてはいけない、と自分を戒めることは。
他の四人とは違い、「姉の代わり」と言う立場のことはは、戦い以前に、侍戦隊の中でのポジションで、また一悩みあるキャラクターだ。
そこに丈瑠が絡み、ことはの精神的成長を目の当たりにして覚悟を改める、と言うのが今回のエピソードだったのだが……。やっぱり、丈瑠も「誰かの代わり」と言う背景を持つのだろうか……?
スナススリ
砂を人間にひっかけ、際限無く飢えさせる、と言うアヤカシ。
餓鬼へと変貌した人間の表現が、恐ろしかった……! でも、一番怖かったのは「水ー!」と叫ぶ茉子姐さんの顔だった事は、ここだけの秘密だ(笑)。
アクマロの悲願
ぬけぬけ船に戻った挙句、配下のアヤカシまで連れ込んで前線基地にしているアクマロ。
「この世」より「地獄」にご執心で、それはシタリから見ても頭がおかしいと評される。
アヤカシとて存在しているモノ。だからこそ生きている人間にまとわりつくのに、逆に地獄=あの世に興味しんしんで、しかもそれを作り出そうとしているアヤカシは、やはり異常な存在なのだろう。この世がなくなってしまうと、逆に困るのは外道集も同じなのだし。
頑張っているシンケンイエロー
「姉の代わり」に頑張ろうとしていたことは。しかしそれさえも、姉を盾にしてその後ろに隠れる甘えだと気がついたことは。
餓鬼となって戦えない四人。負傷した丈瑠を補って余りある活躍を見せることはが頼もしかったアクションだった。
サムライハオーから猿折神が分離、と言うのも面白かったし。あの余りものっぽさが、逆に活きた展開だった。
丈瑠、復活
ことはの精神的成長に影響を受け、覚悟を改める丈瑠。
それは改めて、仲間の命を預けられ、預ける「殿」としての姿。いざ十臓を前にした時、どうなるか分からない所がまだ怖い所でもあるが……。
しかし丈瑠、「腹を壊していた」って言い訳は無いだろう(笑)。何その源太の便秘キャラに続こうとせんばかりの言い訳w
次回は
アクマロ、ついに自ら出陣! そんな中、キーパーソンであるはずの十臓のマイペースぶりが逆に心強いのはどういうわけですか(笑)。