岩永亮太郎『Pumpkin Scissors(12)』

Pumpkin Scissors(12) (KCデラックス)

Pumpkin Scissors(12) (KCデラックス)

パンプキン・シザーズ』最新刊。
 ランデルの故郷、0番地区編も終了し、いよいよ舞台は西方諸国連盟合同会議編へ。
 しかし合同会議自体はまだ描かれず、その前段階が「崩壊序曲」として収録されている。
 資源も無く、技術のみが頼りの帝国。カウプランの特許で守られている内はまだよかったものの、今回の合同会議で、各国はその特許開放を命がけで求めてくる事は必至。
 だと言うのに、帝国の上層部は未だ貴族の権威に凝り固まり、現実を見ようとしない。
「帝国」自体が危うくなってくる中、ランデルを巡るカウプランの動き。軍内部の様々な勢力。そして『結社』の陰謀と、これからの展開から、どうしても見逃せなく要素ばかり。
 しかし何より最大の見どころは、あのセッティエームの再登場! 表舞台に立てた! と思ったらダメだったのだが、これで終わる彼女では無いはず。マーチンがウェブナー中尉といい感じになっている今、彼女の参戦は必至! 来たるべき戦いが楽しみ(笑)。