『劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜』

第一感想

 ヤック・デカルチャー
 って、とりあえずみんな言ってるであろう感想を一つ(笑)。
 何を取り上げても野暮になる……と言うか、歌とかアクションとか演出だとか、語るだけ野暮なものが今回の劇場版における最大の魅力では無かったかと思う。
 それでも短く、以下感想。

シェリ

 今回の主役は、間違いなく彼女。次にランカ、そしてアルトの順番が正しいのだと思う。
 TV本編を超える圧巻のライヴシーン! 白バニー! 黒バニー!! 私服!!! 軍服ううううっっ!!!
 と、彼女が歌うたび、登場するたびに、もうにやっにやっしっ放し(笑)。流石歴代歌姫達と並び称される銀河の妖精!!!
 ギャラクシースパイ容疑をかけられたシェリル。白バニーと黒バニーのライヴシーンの演出も、本編を見た後では意味深過ぎる。あれがグレイス演出なのだとしたら、グレイスは本気で性格が悪すぎやしないだろうか。

ランカとアルト

 最初から友人関係、と新たにキャラクター設定がなされた二人は、今回は下積み時代がメイン。ランカは営業。アルトはSMSの訓練と、共に下積み時代が新たに追加された。
 と言うか、アルトの方はともかく、ランカの下積み営業がみんな色モノ続きで吹いた。何でみんな被りもの系なんですかエルモさんッ!

一人ぼっちの三人

「所詮は人間はどこまでいっても一人」
「しかし、一人だからこそ誰かを愛する事が出来る」
「ここから、始まるんだね」
 と、三角関係がラストでようやく始まった『マクロスF』だったが、劇場版でもそれは変わらない。
 ガリア4は親族の情報を求めて歌い続けるシェリル。生死を前に、ようやく歌い始めたランカ。そして、役者の業から逃げたアルト。
 それぞれの事情やトラウマに囚われたまま、一人の人間として他者を愛する事の出来なかった三人。
 しかし、ランカがアルトに。アルトがランカに。ランカがシェリルに。シェリルがランカに。……と、三人が三人とも互いに影響を与えあって誰かを愛する事の出来る一人になっていく様が、時間制限のある劇場版だからこそ濃厚に描かれていた。
 ……と言うか、ランカとシェリルが男前過ぎて、アルトが妙にみっともない(笑)。バルキリー戦でもオズマやブレラにいい所を持っていかれている感があるし……。完結編での頑張りに期待。

ミシェル

 ミシェル生還んんんんんんっっ!!! 
 やった! 劇場版では! 劇場版では生き残ってくれると信じてた! あっさり撃墜されたのはフェイクだと見破っていたぜ!……悪い意味でドキドキしたけど(笑)。
 あ、でも、完結編ではどうなるか分からないか(コラ)。

ルカ

 ナナセがいなくなったせいで、めっきり影の薄くなってしまったルカ。特に最終決戦なんて、ルカ、いた……(ヲイコラ)?

ストーリー

 ありのまま今起こったことを話すぜ!
 いきなり最終話だった。総集編とかそんなチャチなもんじゃ 断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。
 これ、次回はどーすんの!? まだランカが『星間飛行』も披露していない(キラッ☆も無い!)のに、ランカとシェリルが『ライオン』で気分はサービスメドレーですよ!?
 そんなストーリーだが、スパイ疑惑を軽やかにフロンティア政府上層部の不信にすり替える技術は見事の一言。そりゃ、こんなあっさり人間操れるなら、あんなに他人を見下すのも分かるというもの。

そして完結編へ

 物語は完結編『サヨナラノツバサ』に続く!
 ってランカとシェリルのウェディングドレスってなんぞおおおおおおおお!? ゴールイン? ゴールインなわけですかあああああ!?
 おのれアルトめ! もげろ(ぇー)!