川原礫『アクセル・ワールド(3) -夕闇の略奪者-』

アクセル・ワールド〈3〉夕闇の略奪者 (電撃文庫)

アクセル・ワールド〈3〉夕闇の略奪者 (電撃文庫)

アクセル・ワールド』シリーズ第三巻。
 新学期になり、目まぐるしく変わるハルユキの生活。中でも大きく変わったのが、チユリの加速世界への参加。そして黒雪姫が修学旅行で不在の時、謎のバーストリンカー・能美の登場でハルユキ=シルバー・クロウの象徴とも言える翼を奪われると言う大事件に!
 そこで新たに加わった設定が心意システムと呼ばれるもの。システムの設定・仕様の枠を超え、人間の意思によって事象を上書きすると言うある意味トンデモ設定。
 確かにバーストリンカーの精神状態がアバターに反映されるのはこれまでも多々あったが……。基本近未来SF設定の本作だが、この設定とこのシステムを使いこなすのは基本的に反復練習のみ、と言う事でにわかにスポコンめいてきましたw
 加速を単なる道具としか見ない能美の背後関係はこれまでのバトル関係とは一線を画した何かを感じさせ、物語が嫌が応でも広がっていくのを感じる一冊。
 そして、いよいよメディアミックス展開公開も予告された。とりあえず、まずはコミカライズからか?